スコープドッグの標準改造型で、タイプ28と呼ばれる
この改造タイプの20番台は凶悪にとがった性能を持つものが多く
腕っこきのボトムズ乗りによく好まれる
というか普通のボトムズ乗りには手が出せないのが20番台である
タイプ27 ストラングルドッグ(絞め殺す犬)はとにかく問題が多く
その最大のものは、
「なんでアイアンクローとパイルバンカーが一緒に付いてるんだ」
という苦情であった
要はアイアンクロー要らないだろ、というものである
その本音のところは、余計なもの付けてかっこつけてんじゃねえーとか
予算の無駄遣いだあーとかいう人間らしいやっかみであった
もっともこれは20番台を乗りこなせない普通の人の感覚であって
パイルバンカーはいつでも捨てられるので何も問題ないし
ストラングルドッグに乗れるボトムズ乗りは、普通のスコープドッグより
何倍も仕事してくれるので、そもそもそんな批判は的外れなのだが
結局軍を動かしているのは現場ではないということで
新たな20番台がより低コストで設計されることとなった
それがこのタイプ28で
アイアンクローとパイルバンカーはついに一体化してしまった
ソリッドシューターの先端にも爪がついてるので
これを持ったままアームパンチでどつき攻撃できるそうだ
下部のギザギザのフレームは衝撃吸収構造である
先端部のみ強力に固く、打突時は相手を突き飛ばし、
中、後部ほど柔らかく、砲の縮みや歪みを抑制する
爪ブロックは一体化してるように見えるが、現場後付けの
オプションパーツである
上部のマウントレールにもオプションの照準器や
副砲の12.7mm機関砲などが取り付けできる
脚部はほぼスコープドッグであるが、ターンピックは改良型で
5度ほど内側に傾いている
これはターン時の遠心力に対抗するためである
左ターン時は、左脚のピックを打ち込むが
遠心力は右上方にかかるので、
5度内側に傾けておくことでピックが抜けにくくなる
それでもこれは予算を抑えた型番承認のためで
生産型が現場に持ち込まれると、ヒザから下は
続々とタイプ20のターボカスタムに交換されたそうである
特徴的な頭部デザインはタイプ27に続き
民間からデザイナーを雇ったそうで、彼の専門はカーデザイナーらしい
ということであった
2024-04-07 12:58:49 +0000