コピーを抱えた男とブービーが掴み合いになり、男は手を離しコピーは落下していった。
他の男と対峙していた1号が急いで急降下したが気づくのが一瞬遅く、落下するコピーに追いつけるかどうかの瀬戸際だった。
「アルテシア!」
誰かの叫び声が聞こえ、地上数メートルの空中でコピーの落下が止まった。
「うわっ!」
1号はすぐ急ブレーキをかけ地面スレスレで止まった。
「コピー!」
1号はすぐに飛び上がり宙に浮いているコピーを抱えて降りてきた。
「大みつ兄さん!」
地上にいる大みつが両腕を空に広げ、落下を全力で止めていた。
「なんとか…間に合ったな…」
1号は改めて大みつの能力に驚いた。
「すごい…SF映画みたい!初めて見たよ!大みつ兄さんありがとう!」
「おまえだってSFだろ!」
「ウフフ!」
大みつと1号は微笑み合い、大みつはコピーを宙で受け止めたことで相当体力を使ったようで、ホッとして地面に腰をついた。
15.横浜へ
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2024-04-04 20:28:17 +0000