※自己流解釈に基づく二次創作MSVです。
型式番号 MSA-0012。
アナハイム・エレクトロニクス社(以下、AE社)がZ計画に基づいて開発・建造した第3世代MS。変形機構の簡略化に伴う整備性・生産性向上を開発コンセプトとしており、Zガンダムに引き続き可変MSに分類される。他のZ計画生産機同様、ギリシャ文字の一つを冠して「λ(ラムダ)」の開発コードで呼称された。
優れた機体設計から、一部がMSA-007 ネロの上半身に活かされている。
Z計画の雛形にして、グリプス戦役当時の傑作可変モビルスーツ(以下、TMS)の一つであるMSZ-006 Zガンダムは、他のTMS同様、変形の為に複雑化した機構に比例して生産面・整備面に難が有り、現場からの評価は散々だった。
また、Zガンダムに搭載されているバイオセンサーは、パイロットの感応波を制御系に直接取り入れる(RX-0に採用されたインテンション・オートマチック・システムの前身ともいえる)方式であり、ニュータイプの一人と目されるカミーユ・ビダンに対し、より特化したサイコミュMSを供与すべきとのエゥーゴ側の要望もあった。
λガンダムでは、先んじてカラバに配備されていたMSZ-006A1及びC1の簡略化された変形機構を採用し、また一部にブロック構造を取り入れる事で整備面の諸問題を改善、運用保守作業の効率化が図られている。
あくまで操縦の補助的装置として搭載されていたバイオセンサーに代わり、新たに積み込まれたサイコミュ・システムは、アクシズとの交渉でAE社が得た技術を基に開発された試作品である。
これにより、パイロットの感応波をより強力に増幅・伝達出来るようになり、バイオセンサー以上の追従性と反応速度を実現した他、ビット兵器を利用したオールレンジ攻撃すら可能となった。
この為、当機専用のビット兵器の開発も並行して進められている。
Zガンダムの欠点を克服し、その後継(或いは一種の完成形)に相応しい総合性能を持つものの、AE社製初の本格サイコミュ・システム搭載MSである事、搭載するビット兵器の開発と調整が難航した事などの複数の要因により、制式配備が遅延。
本来ならグリプス2争奪戦の直前での配備を予定していたものの、AE社・エゥーゴ双方の意向も叶わず、戦線投入は見送られている。
さらにグリプス戦役終盤、カミーユ・ビダンが精神疾患を発症し、療養の為エゥーゴから離れなければならなくなった事から、本機の開発も完成を待たず凍結。
アクシズの勃興に伴う所謂「第一次ネオ・ジオン抗争」においても、エゥーゴ及び連邦軍への供与は確認されていない。
2024-02-19 13:43:32 +0000