Hugっと!プリキュアを全話視聴しました。
この作品、僕が語るまでもなくいろいろと賛否両論あってるようですね。
たぶんですが、プリキュアに「アナと雪の女王」を持ち込みたかったのがまずは大きいと思いました。
そんでもってやってるうちに、最終話手前で全人類プリキュアをやってしまって、これもうGガンダムじゃん……となって、最後は衝撃の出産シーンと、まるでトルコライスみたいな仕上がりになりましたね。
展開としては「過干渉で未来を塞ぎ、今の時を止めようとする敵」VS「未来を信じて切り拓こうとするプリキュア」の構図でしたね。
最初、子育てがテーマだったのでてっきり「母性全開」のプリキュアと思いましたが、見ていくうちに「あれ、これ……逆に父性がテーマの作品じゃね?」と思って、やっぱりそうでした。
敵組織のほうは「私の教えにただただしたがえ!」という「一神教」的な一様性を押しつけるというドグマがあって、プリキュア側は「なんでもやってもいい」という多神教的(ベースとしては大乗仏教でしょうね)な多様性と対立していましたね。
過去に縛り付けよう今を塞ごうとするテーマ性は日本文学では母性、未来を考えよう、明るい将来を紡ごうというテーマ性は日本文学では父性の象徴です。
ハグプリのテーマはあきらかに父性、そして、この物語は最終回で野乃はなが母になることで、最終的に母性をテーマにするという建て付けですね。
おそらくですが、このテーマ性を制作側でしっかり共有出来ていなかったので物語ががっくんがっくんしたんじゃないかなーと。
あの、男のスケーターはいらなかったですね。あのキャラはほまれとかぶっているので、男プリキュアもやりたかったでしょうがちょっとだけにして、彼の悩みや交通事故での挫折と言ったエピソードは全てほまれに注いであげた方が良かったと思います。
性同一性障害をもち内心は男だけれど、容姿はバッキバキにエロ格好いいのが輝木ほまれにしてやれば、薄い本もはかどるし、シナリオも回しやすかったと思います。
ほまれちゃん、かわいくてエロくて、レオタード姿で股間をさらしまわした貴重なキャラなのに、ほんとエピソードもっと掘り下げて欲しかったなぁ……
野乃はなの冷遇もちょっとかわいそうでしたね。
タコ焼き回で最終的に野乃はなに花を持たせるのかと思えば、そのままぶん投げてしまって、あとあと伏線回収していましたが、こんなにも下げられるヒロインもめずらしいんじゃないかな。(この前の作品群のプリキュアをみてないのでわからないのですが……)
あと、えみるとルールーの厚遇はちょっとやりすぎましたね。
この凸凹コンビは野乃はなについで、キャラが明快なのでシナリオで動かしやすいし、台詞回しもクールとロリツンなのでテンプレ的にどんな展開でも使いやすいと思うし、実際可愛いのでいいんですけれどね……
それと、歴代プリキュア登場ですが、22話で雪城ほのかがルールーに「難しい事だと思うけれど大事なのはあなたがどうしたいかだと思うの」という台詞というか、テーマそのものの台詞を発してしまい、ほのかニキかっけーと思いました。(この、自主性を促す台詞は一般的にこういったテーマを扱うものではキラーフレーズとされています)はなでもほまれでもさあやでもなく……、ルールーに…… ほんと、厚遇されていますねぇ。
そんなわけで、いろいろとプリキュアにレッツ・ラ・まぜまぜ!したので名作にはちょっとリーチできませんでしたが、バズったプリキュアでしたね。
とにかく、変身前のキャラが全員エロいですよ。
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2024-02-13 03:51:13 +0000