1・ジャック・シェパード
才能『アンチェイン』
類い稀なる盗みの技術の獲得、ならびに監視の厳重な監獄や拘束から抜け出す才能。
『盗みを働いたという事実』をトリガーに牢屋に閉じ込められようが縄や鎖で縛られようが、例え廻り者が生み出した出入口の存在しない特殊な異空間であったとしても物理法則すら無視して華麗に脱出出来る。
唯一の欠点は才能行使の制約上、必ず前以って盗みの行程を実行しなければいけないためその前に捕縛されるとあっさり無力化されてしまう。
盗っ人四人組の廻り者の中でも一番の新参者という名の末っ子、他の三人からとても可愛がられてるが子供扱いには不満を覚えている。一人称は『ボク』とボーイッシュ且つ活発な性格。
前世:ジャック・シェパード(1702年~1724年)
イギリスの泥棒。十八世紀初期のロンドンで盗みを働いており、1724年に絞首刑にされるまでニューゲート監獄から三度も脱走を繰り返していた。
2・鼠小僧次郎吉
才能『大盗り物』
如何なる優秀な警備・監視に見つかることの無い隠密行動と盗みの技術に特化した才能。
ネズミ程度のサイズにまで自身の身体を縮小化し人間が入り込めないような僅かな隙間さえ有ればどんなに警備が厳重な建物の中であっても自由自在に侵入可能。例え見つかったとしても素早い動きで相手を翻弄して逃げきってしまう。
尚、弱点はネズミ捕り。
盗っ人四人組のマスコット(若しくはペット)担当。盗っ人四人組の中では比較的常識人寄りの性格をしておりよく新人のシェパードやリーダーのビンセンツォへ対するツッコミを行っている。愛称は『ジロちゃん』
前世:鼠小僧次郎吉(1797年~1832年)
日本の盗賊。大名屋敷のみを狙って盗みに入り、他者を傷つける事が無かったため後世に義賊として伝説化された。有名人故に市中引き回しの際に見物人のために美しい着物や化粧を施されるという異例の待遇が為された状態で処刑された。
3・アメンパヌファ
才能『最古の盗掘者』
墓地での盗掘(墓荒らし)に関する才能を得る。
特に王家やそれに類似・該当する高貴な人間の墓地での盗掘に関しては右に出る者は居らず成功確率は非常に高い。また、『7人の仲間達』と呼ばれる七体のミイラを顕現させ敵対者にけしかける能力も備わっている。
寡黙且つ冗談一つ言わない真面目な性格ながらも前世が盗っ人四人組の中で最も古い年代のためかグループのお父さん的なポジションで親しまれている。
前世:アメンパヌファ(生没年不祥(紀元前2世紀頃と推測))
古代エジプトの盗賊・墓泥棒。7人の仲間と共に『王家の谷』の墓に次々と侵入し、埋葬されている黄金や装飾品を奪ったが後にエジプト政府の盗掘調査委員会により逮捕。拷問の末に最後は処刑された世界最古の裁判の被告人でもある。
4・ビンセンツォ・ペルージャ
才能『美しき手(ハント・ハンド)』
美術品に関する観察眼を得ると同時に美術品に対する盗みの技術に特化した才能。
特に有名な絵画作品への嗅覚や執着心は尋常ではなくそれを盗むためなら厳重な監視や警備を躱す隠密行動、トラップやロック解除すら難なくこなせる。
才能に関する欠点は特に無いもののその才能のためか一部の芸術家・芸術家関連の廻り者から恨まれており一時期は彼らの依頼を受けた殺し屋の廻り者に狙われた事もあった。
盗っ人四人組の廻り者のリーダー各。三人のメンバーを引っ張る細かいことは気にせず儲けた金をパーっと全部使うため他の三人からその事だけは呆れられている。一人称は『アタイ』。
前世:ビンセンツォ・ペルージャ(1881年~1925年)
イタリアの泥棒。フランス・パリのルーヴル美術館から『モナ・リザ』を盗むという20世紀最大の美術品窃盗事件を起こした。その巻き添えでフランスの詩人アポリネールや芸術家パブロ・ピカソが誤認逮捕されてしまっている。
今回のテーマは偉人の前世『偉人格』とは対照的の歴史的な罪人で構成されている『罪人格』にあたる廻り者の世界各国の泥棒達を描きました…と、言っても彼らはこれでもまだ非常にマイルドな部類の小悪党です。機会あらば今度はガチの罪人格も描いてみたいと思います。
※鼠小僧の名前を思いっきり誤字ってしまったことに後から気づきました。すみません…
×憎→○僧
一体何を憎んでるんだお前は
2024-02-03 13:19:47 +0000