聖剣の目隠し乙女メソポタミア神話における原初の海の女神。
淡水神の夫アプスと交わり多くの神々を生み出す。
数を増した神々は増長し、暴れ騒ぎ狂った。
業を煮やしたアプスは神々の一掃を画策するが、愛情深いティアマトに窘められている間に知恵神エアに謀殺される。
エアの息子、嵐の神マルドゥークは暴風と雷鳴を轟かせながら世界を暴れ回り、狼藉に耐えかねた神々からの請願を受けたティアマトは戦いを決意。
毒の血液が流れる１１の魔獣を生み出し数多の武器を配下に与え、指揮官には息子にして夫の多頭竜キング―を立てる。
キング―には神々の寿命・役割を書いた通りに操る「天命の書」を与えられていたが、マルドゥークに恐れおののき敗走。
大洪水を起こす巨大な竜と化したティアマトは力を削ぐ呪文を唱えるが、４つの風の網で絡め取られる。
マルドゥークの暴風を口に叩き込まれたティアマトは体内で吹き荒れる風に苦しみ、心臓を射抜かれ斃れた。
マルドゥークはティアマトの身体を引き裂き、天地を創造した功績でバビロニアの至高神となる。
ティアマトが生み出した１１の魔物
ムシュマッヘ 七首の大蛇 残忍で獰猛
ムシュフシュ 毒蛇の頭に２本の長い角・獅子の上半身・鷲の翼と下半身・蠍の尾 マルドゥークの騎獣となる
ウシュムガル 凶暴な竜
バシュム ２本角に前足を持つ毒蛇
ウム・ダブルトゥ 獅子の身体、鷲の頭と翼 風を操る嵐の魔物
ウガルルム 巨大な獅子 強烈な熱をもたらす
ウリディンム 狂犬/獅子人間
ギルタブリル 上半身は人間・鳥の翼と足・蠍の腰と尻尾を持つ 理性的で太陽神の山を守護する
クルール 魚人間
クサリク 有翼の人面牡牛
ラハム 巨大な海の怪物 傲慢、狂暴
2024-01-19 09:03:47 +0000