※この物語はパロディです!登場する名前は実在のウマ娘と関係ありません!
カレンチャン「レーシングカーニバル頑張ろうね♡」
オルフェーヴル「わかってまんがな ケケケ……」
トレーナー「ん?オルフェーヴルってレースに出場しないよな?」
オルフェーヴル「ウチのチームにはな 伝統的な作戦があるんや」
トレーナー「へぇー!応援にもチーム一丸で全力なのはカワイイね!」
オルフェーヴル「アホか!」ボコー
トレーナー「はうっ!」
オルフェーヴル「……丁度いい機会や お前にチームの伝統的な作戦を教えたるわ」
トレーナー「……」
レース当日朝
オルフェーヴル「言われた荷物は持って来たか?」
トレーナー「やたらデカいけど中身は……カレンチャンの着ぐるみ!?」
オルフェーヴル「せや それを着て控室に入ってこれを置いてくるんや」
トレーナー「弁当の差し入れ……! ん?何で変装して控室に潜入する必要があるんだ?」
オルフェーヴル「アホか!」ボコー
オルフェーヴル「下剤入り弁当を誰が差し入れしたからバレたらアカンやろ!」
トレーナー「それって普通に犯罪でしょ!」
オルフェーヴル「……お前、これから姉御が卒業するまでずっとコワイイを叩きこまれたいんか?」
トレーナー「!」ゾクッ
オルフェーヴル「それにな これはある意味慈悲なんやで こういうイベントで負ける分には獲得ファン数に致命的な影響が出て格式高いレースへの出走予定が狂うとかもない こういう所で負けておけば無敗の何冠とかのプレッシャーも多少は和らぐやろ こっちも非公式戦ではあるが唯一土を付けた伝説のウマ娘になってwin-winってやつや」
トレーナー「……」ションボリ
オルフェーヴル「わかったらはよ行って来い!」
レース後
カレンチャン「勝てなかったんだけどどういうこと?」
オルフェーヴル「そ、そんな!ちゃんと弁当に下剤をたっぷりいれましたがな!」
トレーナー「(そういえば空の世界にお邪魔した時常時毒・麻痺無効だったよな……じゃあ絶不調なのは単に試合直前に米を食いまくった部分だけ……?)」
カレンチャン「問答無用!」ドカバキ
トレーナー「ぎゃーっ!!」
オルフェーヴル「姉御、ちょっとやりすぎとちゃいますか……?ウマ娘のパワーでそんなに外ラチに叩きつけたら……」
カレンチャン「じゃあオルフェちゃんが代わりに“調教”を受けてレースに出れなくなりたい?」
オルフェーヴル「い……いや……」
カレンチャン「まともに走れないウマ娘に暴力を振るうのはもってのほかだけど、まともに指示を実行できない無価値なトレーナーは殺処分しても問題無いと思うんだ♡」
カレンチャン「それにここはトレセン学園、大抵の怪我は練習中の事故になるんだよね。全力疾走するウマ娘のいるコース上に侵入したおバカなトレーナーさんの事なんて誰も気に止めはしない。それがこの学園の……いや、この世界のルールかもね♡」
トレーナー「(こ……殺される……このままではッ……)うっ……うう……」
カレンチャン「遺言でもあるのかな?はっきり言ってくれないと聞こえないな♡」
トレーナー「うわあああああああああああっっっ!!!!!!!!」
カレンチャン「ッ!」
オルフェーヴル「そうか!ウマ娘の弱点はヒトより良すぎる聴覚!この隙に逃げるぞッ!おぶってやる!」
カレンチャン「スタートで出遅れたとはいえそんな圧倒的な斤量抱えて逃げられると思う?」
オルフェーヴル「クソがッ!逃げなんでやったことねぇぞッ!」
トレーナー「1周してゲートの中に逃げ込むんだ!」
オルフェーヴル「無茶言ってくれるぜ……持ってくれよ俺の脚ッ!」
トレーナー「流石に適性距離の差で距離は稼げた!よし閉じるぞ!」
オルフェーヴル「は?ここで籠城?」
カレンチャン「ハァ……ハァ…… 開けなさい!開けなさいったら!」ガンガン
トレーナー「校舎の外壁と違ってちょっとやそっと蹴った程度じゃ壊れないからな。あとこのチーム結構ゲート嫌がる子も多いし。」
オルフェーヴル「そういう問題か……?」
カレンチャン「合気ッ!合気ッ!」ガンガンガンガン
オルフェーヴル「ここで頭に登った血が引くまで待てってか?」
トレーナー「……マズい!連続で蹴ってる事でどんどん揺れの幅が大きくなってる!ゲートが倒れるぞ!」
オルフェーヴル「姉御!そこにいたら下敷きにッ!」
カレンチャン「そっちがゲートを開けて命差し出せば済む話でしょうが!」ガンガンガンガン
オルフェーヴル「ゲートの中に発バ装置はついてないんスよッ!」
ガシャーン
ピーポーピーポー
全員奇跡的に大きな怪我はなかったが、ゲートが倒れるという前代未聞の事故は機材の安全性という個人の問題では済まない規模になり、原因を作ったチームは強制解散、カレンチャンを筆頭とした先輩達はゲート再審査という重い処分を受ける事となった。
トレーナー「チーム、なくなっちゃったなぁ……」
オルフェーヴル「お前はトレーナーやろ 専属契約を待ってるウマ娘はごまんとおるやろ」
トレーナー「才能の無いウマ娘を選んだところでなぁ……」
オルフェーヴル「なら才能のあるウマ娘に」
トレーナー「これだけの大事件を起こした奴が完全無欠のエリートと組めるわけないですよ」
オルフェーヴル「……」
トレーナー「オルフェーヴル!俺と専属契約を!」
オルフェーヴル「嫌や」
トレーナー「えぇ……」
オルフェーヴル「先輩が怖くてチームを辞めれへんかったけど今は晴れて自由になれたんや。当分、気楽な帰宅部にさせてもらうわ。」
トレーナー「帰宅部って?寮生活なのに?」
オルフェーヴル「……知らんわアホ」
トレーナー「わかりましたよ。はァ~……ゼロから再出発かぁ………」
オルフェーヴル「……」
オルフェーヴル「……もうちょっと食い下がってくれても良かったやろ」
【おまけ】
カレンチャン以外ほぼ絶不調だった時のスクショ
https://twitter.com/tomitake13/status/1618724836834164736
カレンチャン弁当の元ネタ
https://twitter.com/smiTWQpXfTQx22G/status/1608802825970282500
2024-01-13 20:46:01 +0000