おおたこ【第14話】
月曜日の朝、美術スタジオの一角で、構想に悩む絵師さん。
彼女のスケッチブックには未完成の戦隊ヒロインのエルフの姿が描かれていた。
体調も重なり、彼女の眉間には深い皺が刻まれていた。
一方、世界樹ユグドラシルの麓で、ルナ・ランディーユは自身の負けん気と闘っていた。
「絵師さんが無事ならわたしは何があってもかまいません」
彼女の口癖が空に響く。彼女は再び一人で氷山の影の脅威に立ち向かう覚悟を固めた。
重力に逆らったような豊かな胸からエネルギーを引き出し、ルナはヴィクトワール・ヴァルキュルナに変身を始める。
光が彼女の身体を包み込む中、
奇跡的にも彼女のスタジオのアトリエの窓から見える世界樹ユグドラシルの葉が光って見えた。
その光を見つめ、彼女の心にムクムクとアイデアが沸き上がってきた。
元気を取り戻した彼女は絵を描き始めた。
その舞台は、ヴァルキュルナが氷山の影と戦う場面だった。
一方、ヴァルキュルナの戦いは激化していた。
氷の剣と魔法の閃光が交差する中、彼女は氷山の影の正体を見つけた。
その正体は、ある時点でユグドラシルの力を吸収した、『巨大化したなにか』だった。
ルナは最初に驚きつつも、戦う決意を固めた。
それはユグドラシルを滅ぼすくらい強力で、全てを凍らせようとすることができる力を有する。
しかし、「絵師さんが無事ならわたしは何があってもかまいません」と呟きながらヴァルキュルナは立ち上がる。
氷の海賊との戦いは続く。最終的にヴァルキュルナは勝利を収め、ユグドラシルから放たれる光により、
それは再びユグドラシルに帰還する。ルナはユグドラシルへ感謝の祈りを捧げ、
戦いの後、彼女は再びルナ・ランディーユに戻る。
絵師さんのスケッチブックには、氷の戦士とヴァルキュルナの戦いが息を呑むほど美しく描かれていた。
彼女はどこからか元気を取り戻し、ルナの顔を見るなり笑顔を見せた。
その笑顔が、何よりのHAPPY ENDだった。
しかし、次の冒険が待っていることをルナは知っていた。
それでも彼女は、仲間のいない孤軍奮闘の中、友人や協力者がいなくても、
絵師さんを守るため、そして彼女の笑顔を守るために戦い続けることを決めていた。
その誓いが、彼女の揺るぎない誓いだった。
2023-12-17 15:00:00 +0000