元々軽便鉄道規格で作られた白子軌道は、高度成長期の都市化の進展とともに輸送量が増大したため、1067mm軌間に改築し車体も大型化されました。その際に社名も「白子軌道」から「白子鉄道」に改名しています。
大型化したとはいえ16m級車両までしか入線できないため車両の更新には後々頭を悩まされることになりましたが、1990年代に営団地下鉄銀座線、名古屋市営地下鉄東山線の中古車両を架線集電化改造の上で入線させて近代化を達成。
その際に導入した車両も老朽化が進んできたため、その置き換え用に2014~2016年度にかけて名古屋市交通局から東山線で活躍した5000形を6編成購入しました。
しかし、5000形だけで全9編成を置き換えることができなかったため、残り3編成は東京メトロ銀座線で活躍した01系を購入し、2017~2018年度にかけて改造の上で入線させています。
白子鉄道入線にあたっては、3両固定編成化、パンタグラフの取り付け(1、2号車に各1基)、台車を狭軌対応のものに交換、制御装置のVVVFへの換装、帯色の変更、ドア上の車内案内表示器をマップ式からパッとビジョンに交換、側面行先表示器設置などの改造が行われました。
台車は、5000形ではJR東日本から購入した201系などの発生品を使用していましたが、丁度良い廃車発生品が手に入らなかったことから、熊本電鉄01形と同様に新製のCFRP台車に交換しています。
2023-12-02 14:04:55 +0000