チョコラータ

デューク61
Go back

ジョジョ5部よりチョコラータです。
こいつの◯人カビ能力は都市ひとつ全滅させられるだけの凶悪さを持ってますが、なぜかギャングの一員にとどまっています。
物資を奪ったりするのは当然、その気になれば政権を転覆させたりとかもけっこう容易にいけそうなんですが、そうせずにギャングの一員。
どうしてなのかを考えると、まあこれはジョジョキャラの多くに当てはまる事なんで荒木先生の思想に通ずるものがあるのかも知れないですが、邪悪な存在だったり、悪行を重ねてきたり、猟奇◯人者だったりする奴らであり、その破壊的な欲求を満たすだけの能力がある存在である彼等が、当然壊したい時に壊す、◯したい時に◯す、という一種の生理現象と趣味を兼ねた行いを適度に楽しみながら、それでいて静かな生活を望んでいるという例がけっこうあるのです。ディアボロ然り、吉良吉影然り、岩人間然り。チョコラータもそういうひとりだからこそ、これまで大人しくしていたのではと考えられます。これだけの力を持ちながら現状に満足していてそれ以上を望む気持ちは無かったのかも。
世界そのものを歪に創り変えようとしたプッチ神父とはえらい違いです。あの人は突き抜けた善人であり、究極のプラス思考に思えますね、DIOとの思い出も、ホワイトスネイクの有能さ利用しようと懐柔目的で虚実織り交ぜてかどわかそうとしたのに対して、100%善意だと受け止めた結果ああなって、それを止めようと徐倫一行が命を狙ってしつこく追って来ている事も、若くて綺麗な女性が自分を◯すために頑張っているから、その情熱に感激して元気になって仲間を導いたりパワーアップしたりするイカれっぷりです。善人がいちばん怖いですね、扱いづらくて。
話を戻しますがチョコラータについては、無駄に細かく少年時代だとか医者時代の悪行が記載されていたのは荒木先生が考えた設定を気に入って作中で無駄説明させたのか、もしくは読者を悪い方向で感情移入させるための舞台装置として彼の頭のおかしさを強調する意図だったのかはわかりませんが、ジョジョキャラの中での悪行における「生理現象と趣味」のバランスが、趣味方向に偏っているように思えます。現実においても生活における趣味の比重が高い方がいるように。私のような凡人には理解が及びませんが。
ともあれ作中でも5部屈指のゲスキャラとして描かれ、歴代でもトップクラスの長いラッシュで殴られて退場したチョコラータといえば、私個人の意見では、不快な感じの笑顔が印象的です。都市ひとつぶっ潰しても笑顔でいられるあのイカれた神経を表現した笑顔にできるかどうか、そういうテーマを持って描いてみました。

#JoJo Part 5#黄金の旋風#GIOGIO#グリーン・デイ#Cioccolata#jojo#JoJo's Bizarre Adventure

2023-12-02 09:45:26 +0000