彼女のお願いで女装させられた彼氏

聖剣の目隠し乙女
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前日譚novel/21127980 前回illust/113724193
目隠しデートは殊の外好評で、彼女はまたしてみたいと言ってくれた。
見えない分、細やかな気遣い、思い遣り、愛されている実感が視えて来る様で、嬉しいのだという。
二度目の目隠しデートではアレンジを加えて、いくつかのお願いをしたいと提案してきた。
彼女からの目隠しデートのお誘いに有頂天になった僕は、どんなお願いでもOKだと安請け合いしてしまった。
彼女からの第一の条件が【女装する事】だった。
「うん💕凄く良く似合う💖💖美少女コンテストがあったら一位、間違いなしだね✨」
女の子以上の美少女になれる彼氏なんて肩書、泣けてくる。
今回のデートで彼女は基本的には目隠しをしたままでいるものの、一日中ではなく時々外して見たいとの事だった。
彼女が指定してきたテーマは「取り換えっこ」。
ブティックで何度も衣装を交換し、着せ替えデートを愉しみたいのだという。
既に不穏な空気しか感じない。
知り合いに知られたら、婦人服専門店で正体がばれたら最悪だ。
すると彼女が素顔を隠す良い物があると黒い布を差し出して来た。
いやいやいや。二人とも見えなかったらデートにならないでしょ⁉
押し当てられた黒布は透けて周りがはっきり見える。
鏡で確認しても、裏側に隠れた視線は映らない。
彼女の目隠しは当然透けない素材で視界は0になる。
彼女があのカフェテリアに行こうと急かして来た。
公然と、あーん してもらうのが病みつきになったらしい。

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2023-11-26 06:13:09 +0000