法の女神に仕える聖女騎士

聖剣の目隠し乙女
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魔王軍の中核をなす魔神・悪魔の軍団は絶大な魔力・身体能力を誇り、人類最大の脅威である。
その魔神・悪魔に対抗し得る存在が法の女神に使える聖女騎士団だ。
彼女達は女神の加護によって邪悪な闇の魔力に強い耐性を持ち、祝福された聖剣は魔族の強靭な生命力を断ち切る特別な威力を持つ。
法の女神の厳しい戒律の元、聖女騎士団は人類を護る楯であり鉾として魔族の天敵であり続けた。

ある時期を境に、人類の側から殺人を始めとした犯罪が多発し、暴動や人間同士の紛争が相次いだ。
更には魔王軍への内通者、裏切りが横行し、人類は魔王軍と戦う前に相争う状態に陥った。
正義を司る法の女神に仕える聖女騎士団は人々の対立を止める為に、争いの火種を撒く元凶を摘み取りにかかった。
人類の守護者たる聖女騎士団には味方が多い。
法の女神を奉じる聖女騎士団の行いは常に正しく、その支持者から集まる言葉もまた正しい。
反乱を扇動する首謀者の情報が相次いで寄せられ、人類の裏切り者を断罪して回った。
正義の執行は迅速かつ苛烈で、武装蜂起する者は瞬く間に全滅。
屍の山が築かれた。
聖女騎士団は誇りをもって高らかに宣言する。
―悪に魂を売り渡した者は聖女騎士団の正義の名の下に裁かれる運命にある—と
人々の間から嘲笑が上がった。
聖女騎士団に悪行にまつわる情報提供を行った者達だ。
曰く-何の根拠をもって正義とするのか?
曰く-聖女騎士団が斬った者達の一体何を知っていたというのか?
曰く-聖女騎士団が浅はかにも与えられる情報を調べもせず鵜呑みにして殲滅した者達は、民衆を守る為に武装蜂起した義勇兵であると。
情報をもたらした者達は魔物に姿を変えた。
人間に姿を変化させ欺く魔族—【ドッペルゲンガー】だ。
神の正義を盲目的に信じ、何の罪もない人々を虐殺した聖女騎士団にどれ程の正義があるのかと魔物達は哄笑した。
聖女騎士団は愕然とし、ある者は項垂れ、またある者は膝を屈した。
ドッペルゲンガーはほくそ笑んだ。
心折れ、信仰を見失った聖女騎士団が女神の加護を失い無力化するその時を。
聖騎士の少女達が意気消沈する中、騎士団長の女性が凛として声を発した。
 自分達は厳格な戒律の元、誇り高く神の正義を成して来た。
 神の名の下に正義を成す、その誇りはいつしか驕りへと変わり、真実を見る目を失っていた。
 裏に潜む悪意を見抜く事も、罪無き者の見えざる声を聴く事も出来ない程に。
そこまで語ると団長の女性は抜き放った剣の刃をその瞼に充てた。
 栄誉に溺れ、自らの行いを盲信した暴挙は盲目の愚者に相応しい罰を以て戒めよう。
 しかし、法の女神に捧げた信仰は決して揺らぎはしない!
剣の刃を一気に切り払い、女団長の両目から鮮血の花が舞った。
血の涙を流す瞼を眼帯で覆って凛と立つ女団長に聖女騎士団の少女達は勇気を取り戻し、次々と団長の行いに倣った。

この後、聖女騎士団は自らを律する戒律と信仰を強く厳しく深め、相手の姿に惑わされる事無く真実を視る為の最重要戒律【盲目の目隠し】が追加された。
視力を捧げ信仰を深めた聖女達は女神の祝福と加護を一層強く受け、聖女騎士団は対魔王軍の中核を担う存在となる。

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2023-11-24 12:08:41 +0000