ゴルゴーン神殿の探索

聖剣の目隠し乙女
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「この神聖で清浄な空気と石壁の滑らかな手触り、ここがゴルゴーン神殿で間違いありません!」
「やっとたどり着いた…」
「ふむ、生き物の気配はしないみたいだ」
女神官はふんすと得意満面。 斥候少女はグデーッと疲労の色が濃い。 女戦士はグゥと鳴るお腹を気にしている。
「それで、どうやって調べるの?生存者の音が聞こえないと触って確かめる事しかできないわよ?延々と」
「そうでもないぞ。はちみつ酒と保存食を見つけた(モグモグ)」
「問題ありません。きっと女神さまがお導き下さいます☆」

「ねえ、やっぱり当てもなく手探りで広い神殿を隈なく調べるなんて無理よ~」
斥候少女が限界と言わんばかりに不満を漏らす。
「この燭台の向こうから風を感じる…押せば、動くぞ(ズズズズ…)」
女戦士が移動した燭台の裏から隠し部屋に通じると思われる風が吹き抜ける。
 『あの、そこにどなたかいらっしゃるのですか?
 私達は豊穣の女神様の眷属たるゴルゴーンを祭る、眼帯シスターです』

見るものを石化するメデューサ石で出来たゴルゴーン神殿に住まうシスターたちは全員常に目隠しをしている。
シスターの話によると、神殿を襲撃したのは盲目の魔女グライアイ3姉妹率いるサキュバス集団だという。
強力無比な石化の魔力を宿すゴルゴーン象を穢し、悪用する事が目的らしい。
ドⅯアイマスクで神殿の石化を予防したサキュバス達の催淫の呪いによって法力を封じられたシスター達は、やむなく防護結界に守られたこの部屋に避難していたのだそうだ。
神殿の地下にはメデューサ石で作られた古代迷宮があり、ゴルゴーン象の封印を解く儀式の為におそらく迷宮奥深くの祭壇に持ち去られたと推測される。
催淫の呪いをグライアイに増幅されたシスター達はいまだ法力を使う事が出来ない状態にある。
 『石化のゴルゴーン象が穢され悪用されれば、大いなる災いとなりましょう。
 お願いします。 どうかグライアイの野望を止め、ゴルゴーン象を取り戻してください。』

「さあ、ゴルゴーン神殿の異常の理由も判明したし、応援を呼ぶため町に報告に戻るわよ!」
斥候少女が勢いよく立ち上がる。
「何を言っているのです。
神聖なる女神様の眷属の御神像が今まさに邪悪に染め上げられようとしているかもしれないのです。
ここまでたどり着けたのは、女神様に導かれた何よりの証。
グライアイの野望を止める為に地下迷宮に向かいましょう!」
「ふむ、町のお気に入りの料亭を石にされたら困るな」
勢い込む女神官に女戦士が続く。
斥候少女は空を仰いだ
「嘘でしょ…?」

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2023-11-20 12:30:56 +0000