聖剣の目隠し乙女
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男子禁制の聖域調査の依頼です。
豊穣の女神の眷属を祭るゴルゴーン神殿から定期連絡が途絶えました。
女神の聖域は男性が近づく事が出来ない為、女性限定のクエストとなります。
・ゴルゴーン神殿から連絡が途絶えた原因の調査。可能であれば原因の排除又は討伐。
・女性司祭の方々の安否確認及び、状況に応じて救護と救出。
なお、ゴルゴーン神殿は見た者を石に変える【メデューサ石】で出来ています。
地下遺跡も同様にメデューサ石が使われているとの情報があります。
神殿周辺にもメデューサ石の大岩が散らばっている為、無残な石像が無数に転がっているそうです。
道中からあらかじめ目隠しをした状態での冒険になります。
どうかお気をつけて。
「女神さまの聖域が侵されるなど許せません！ 今すぐ私達で調査に向かいましょう！」
豊穣の女神に使える女神官の少女がぷんすこと怒っている
「でも神殿までの道程ずっと目隠しだよ？罠でも仕掛けられていたらどうするのさ？感を頼りに手探りなんて、お手上げだよ？」
斥候の少女がおどけた仕草で両手を挙げる
「もし、敵が襲ってきたなら心配ない。どんな暗闇も慣れっこだ」
女戦士が落ち着いた態度で応じる
彼女の両目は鉄製のアイマスクで覆われ、額から頬にかけて傷跡が広がっている
両眼を負傷しながら不断の努力により、戦う術を会得した彼女の存在は何より頼もしく思えた
「ね、ねえ。本当にこのまま真っ直ぐで良いの？」
「豊穣の女神様、どうかお導き下さい…」
「日の傾きと風の匂いで大体の方角は分かる。任せろ」
「私達、本当にゴルゴーン神殿まで辿りつけるのでしょうか？」
2023-11-19 09:37:50 +0000