タキオン「そのバラエティ番組の出演者の口調が私に似てると聞いてね。」
デジタル「たしかに一時期話題になってましたね。」
タキオン「そんなわけでバイクの免許をとってみようと思ったのだよ。スカーレット君もウオッカ君と一緒に合宿教習でとると言ってたし。」
デジタル「アタシ達のは原付免許ですけどね。」
タキオン「流石に自動二輪は思い付きでは取れないからねぇ。機会があれば検討してみるが、まずは手頃なところからといったところか。」
デジタル「ところでタキオンさん、なぜ免許センターの帰りにバイク屋へ?」
タキオン「免許をとったらバイクを見に行く。ごく普通の流れじゃないのかい?」
デジタル「いや、そうなんですけど、嫌な予感が」
タキオン「あったあった、コレだよ。」
デジタル「タキオンさん、それ売約済みの札が貼ってますよ?」
タキオン「そうだね、ベージュとグリーン、どちらか好きな方を選んでくれたまえ。」
デジタル「いや、売約済みってことは既に買った人が居るってことで、」
タキオン「そうさ、私が買ったんだからね。」
デジタル「え?どっちを?」
タキオン「どっちもさ、そして片方をキミにあげよう。」
デジタル「そんな!こんな高価な物いただけませんよ!」
タキオン「そう、学生にはなかなか高価な買い物だ。気軽に一緒にツーリングしようなんて言えないだろ?付き合って貰うんだからこれぐらいは用意するよ。」
デジタル「ですが、いきなりバイクだけ貰っても…」
タキオン「保険なら事前にキミのご両親に確認してファミリーバイク特約に加入済みだ。ヘルメットならアライがいいそうだよ。選んでくるといい、費用は私が用意する。」
デジタル「……タキオンさんなにか企んでません?」
タキオン「キミにしては察しが悪いなぁ、なぜ我々は朝早起きして免許センターで原付免許の試験を受けたんだい?」
デジタル「……まさか、」
タキオン「これより我々は一路北海道を目指す!」
2023-10-27 14:26:24 +0000