2013JDM Import No.207: Viper

Hanzel

バイパーは、クライスラーの一部門であるダッジおよびSRTがかつて販売していたアメリカンスポーツカー。ニュルブルクリンク7分1秒30を記録した量産市販車であった。

バイパーはクライスラーから請われてフォード・モーターより移籍してきたボブ・ラッツ主導のもと、当時北米のマッスルカー市場で大きなシェアを得ていたゼネラルモーターズのシボレー・コルベットに対抗できるスーパースポーツとして企画された。

開発コンセプトは1960年代後半に登場したスポーツカー、シェルビー・コブラを意識したものといわれており、開発スタッフにはコブラを造ったキャロル・シェルビーも関わっていた。車名もコブラ(コブラ科)・バイパー(クサリヘビ科)ともに毒蛇の意味である。

1989年に北米国際オートショーにてコンセプトカーが発表され、1991年に1992年モデルイヤーとして市販モデルが登場した。当初は3年間だけ少量限定生産する計画であったが、発売後大きな反響とともに想定以上の売り上げとなったため、予定を変更して継続販売されることとなった。

バイパーはアメリカ車ならではのOHVエンジンを搭載するが、その形態はよく見られるV型8気筒ではなくV型10気筒で、排気量は8 Lと市販車の中では最大級である。ベースとなったエンジンは元々ピックアップトラックのダッジ・ラムに搭載されていたもので、当時クライスラーの子会社だったランボルギーニの手によってブロックをアルミニウム化し、出力を重視してチューニングされたものである。また、ランボルギーニは足回りも手がけており、大排気量エンジンのハイパワーに対応すべくブレンボ製のブレーキを選定している。

1997年にはバイパーの弟分としてV型6気筒エンジンを搭載したカッパーヘッドが発表されたが、コンセプトカーとしての出展に留まり量産には至らなかった。

#car#automobile#JDM#Dodge#Viper#SRT#VX#2013JDM

2023-10-23 22:26:48 +0000