2013JDM Import No.186: Cruze

Hanzel

クルーズは、ゼネラルモーターズがシボレーブランドで販売していたサブコンパクトカー、およびコンパクトカークラスの乗用車である。

初代は、スイフトをベースに開発された。車体デザインはゼネラルモーターズが担当、15インチの大径タイヤや高めの最低地上高などSUV風に仕上げており、テールランプはコルベットがモチーフとされていた, フロントデザインの一部(ヘッドランプ、フェンダー等)は後に欧州向け初代イグニス(スイフトの国外仕様車)や、その兄弟車であるスバル・ジャスティに用いられた。スズキの湖西工場(静岡県湖西市)で生産され、日本国内のほか、オーストラリアでもホールデン・クルーズとして販売された。

2008年(平成20年)8月の生産終了により、スズキが扱うシボレーブランドの車種は2000年(平成12年)から販売しているMWのみとなったが、それも2010年(平成22年)で販売終了となった。

エンジンは直列4気筒DOHCの1.3 Lのほか、3型まで同1.5 Lも存在した。駆動方式は前輪駆動か、電子制御カップリング(Electro-Magnetic Control Device, EMCD)によるトルクスプリット式4WD。モード切替スイッチにより、2WD(FF)/4WD AUTO/4WD HARD(直結)を選択できる。

取り扱いディーラーはスズキアリーナ店およびGMシボレー店(設立初期はGMオートワールド)。販売開始当初はスズキ店でも取り扱っていた。

2代目は、GMグループの日本を除く世界戦略車種に位置付けられるCセグメントファミリーカーで、シボレー・オプトラ及びシボレー・コバルトの後継車種となる。したがって、初代とは名前以外に共通点は全くない。ボディタイプはセダンと5ドアハッチバックと5ドアステーションワゴンが用意される。

韓国では当初ラセッティプレミアの車名でGM大宇ブランド車として販売されていたが、2011年3月にGM大宇が韓国GMに社名変更し、同ブランドに代わってシボレーブランドが導入されたことに伴って「シボレー・クルーズ」に変更された。また、オーストラリアおよびニュージーランドでは「ホールデン・クルーズ」として販売されている。

エンジニアリングはドイツ・リュッセルスハイムにあるGMヨーロッパの研究開発センターにて行われ、スタイリングは韓国・仁川にあるGM大宇のデザインスタジオが手がけた。車台はGMデルタプラットフォームの第二世代でオペル・アストラJやビュイック・ベラーノなどと共有する。エンジンのラインアップは仕向け地によって異なるが直列4気筒1.6L、1.8L、1.4Lターボ、1.7Lディーゼル、2.0Lディーゼルが用意される。トランスミッションは6速MTおよび6速ATを搭載。

生産はGMの韓国・群山、中国・瀋陽、インド・グジャラート、アメリカ合衆国・オハイオ、ロシア・サンクトペテルブルク、タイ・ラヨーン、オーストラリア・エリザベスの各工場で行われる。

3代目は、2015年6月24日、アメリカで発表。2016年から販売予定とアナウンスされた。先代より車体を大型化させつつも100㎏以上軽量化すると同時に、剛性も引き上げている。また、サイドブラインドゾーン警告など安全装備を充実させ、「シボレー・マイリンク」などの車載コネクティビティも充実させている。エンジンは新開発の1.4Lガソリンターボを搭載。尚、この代より欧州向けならびにオセアニア向けは消滅し、その役割をオペル・アストラセダン(ホールデン・アストラセダン)に託すこととなった。

生産は、オハイオ州の工場の専用ラインで生産されてきたが、販売不振に直面し工場の稼働率が低下。2018年には、工場従業員の一時解雇のきっかけとなった。

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2023-10-03 01:08:44 +0000