薬袋 雨私は夢を楽しみにしている。そのために睡眠を好んでいると言っても過言ではない。夢の深さも最近増してきているがここまで長くはっきりと記憶が残った夢は無かったので紹介する。
夢に努力を重ねるとにこのレベルまで到達するが、努力を怠るとただ観るだけになる。以下は現在のレベル。
1夢の中で自発的に意識を落としたり起こしたりが可能である。
2自発的に夢を深くした場合、おおよそ、その回数分の後述する壁が作られ、それを壊さない限り夢から覚める方法は現段階ではない。
ぜひ、楽しんでいってくれ。最後の方は少しグロテスクなので（明瞭に想像できないよう言葉はある程度ぼかしたり切り取ったりしている）苦手な方は無理をせず、最初から読まないことを推奨する
城の庭で広大な草原、ぽつんと遠くに滅びたバーがあり、1畳だけ床が残っていて棚も2つ残っている
箱の上に数本瓶が積まれている、ラベルはボロボロで色んな瓶があるが、ウイスキーだけを探している。顔を上げると棚にはワインは沢山あるし価値も高そうだがウイスキーしか持ち帰ろうとしていない、ふと箱の蓋を外すとミニボトルの瓶に星空が詰められていて全部に付箋が付いている。どれもメッセージがあってそれに触れるとその時代に飛ばされると直感した、付箋に触れると意識が落ちた。
ある部屋にやってきた、ホテルの様な感じで時空の歪みを利用しているから中で好きなだけ遊んでも外に出れば1秒だ。皆で玄関に荷物を放り込みドリンクバーを好きなだけ注ぎ、中にある映画館に行こうしている。
私は映画館に行く前にソフトクリームが食べたくなったのでボタンを押すとフルニトラゼパムのポタージュが出てきた、驚いたが不安と好奇心を抱きながら、それを飲むと夢に潜ってしまう。目を開けると巨大なコップと自分が見える、少し小さくなったようだ。必死に私は水を求めたら大きな私はグラスに水を注いでくれた。(大きな自分とコップに縄を下ろしジュースを飲んだりして戯れた)
近くにあったミニチュアのグラスをもってそこに水を入れる、そしてポタージュを飲むと夢に潜って起きるとミニチュアが5～6mのグラスになっている。グラスの水に顔を突っ込み顔をあげると何処かの労働する場所についていた。
暗い赤レンガの牢獄、そこで労働をしたけど、あまり覚えていない。だが時間軸が違うのでたくさん働いても貰えるものは何も無かった。むしろ看守のような者から「あと数年働いてもやっと向こうの1秒だ」と言われたので逃げることにした。小さいので床の排水口に入って配管を通ってマンホールから出ると町に出た。
高い緑の丘の上から現代の町並みが見える。
私は安全なこの場所で夢から醒める事にした、ピンクの壁に何回も体当たりをして機械的な欠損の部分に手を食い込ませて開くと壁が壊れる。壁を壊すと家族全員が集まっていて僧侶もいて何か葬儀みたいな雰囲気だ、焼かれたときにどんな形に体が変形してると価値があるとかなんとか…長居はしたくなく意識を落とした。
目を開けると家の廊下、全体が埃っぽく霧もありそして廊下が少し長い、不気味だ。一番奥に霊がいる、両方の壁には扉があって扉をくぐると時間軸と次元を超えれるようだ。
謎解きみたいでこれが長かった、故にあまり覚えていない。最後に扉の縁に捕まってぶら下がり奥に行こうとしたら、足を入れると鏡のように足が出てきたのでしまった！と思って慌てて足を抜いて、中を覗くと真っ暗だが自分がいる。奥の自分の後ろに霊が後ろに立っているから早めに対処しないと、と思い扉をくぐった。目が覚めると目の前には魔女がいて「では行こうか。」と処刑場に連れて行かれた。
黄色いきぐるみを着た人間が刃で出来たスライド式の扉が勢いよく閉まりに一瞬で縦半分に切断される場所。赤レンガの長い廊下に格子から差し込む朝日がとても綺麗で、眩しくて、そして、その朝日が尊い。
魔女が曰く、こので場所でこの指定のタイミングでこの部分をという指示の元、着ぐるみ人間を殺してきてほしいというのだ。了承してすぐに作業に入った。着ぐるみ人間を移動させるのに時間を取って誤って切断ラインに自分が立ったまま扉が閉まった。失敗して自分達が刻まれたときに意識が消えて、はっ、と目が覚めると自分は床に倒れていて、本を読んでいる魔女がようやくお目覚めかい？と言いそうな視線と表情を浮かべてから、「失敗かい？」なんて魔女が微笑する。心臓に悪いな、と自分も心の中で微笑して、まあこれで死んでも大丈夫と学んだので頑張った。
それが終わると魔女は何も言わずに私を元の映画館に戻した、まだミニチュアサイズなのでピンク色の壁を壊す、それを繰り返し、ようやく元の大きさに戻った。そして手に持ったフルニトラゼパムのポタージュを置いて、友人の「映画始まるぞ！早く来いよー」という友人の声を無視して、玄関に走ってホテルの扉を開けて、光に包まれる。
私はようやく夢から覚めた。
2023-10-01 17:27:56 +0000