●今回の月一車両画は私鉄車両。…とはいえ元は国鉄飯田線払い下げの旧型国電クモハ14が元となったクルマです(鉄道省モハ32002→国鉄クモハ14009→富士急モハ7032)鉄道コレクション3弾で製品化されてますね。先のウソ電illust/111025010はこれの前振りだったわけです。だいーぶ描き足すはめにはなりましたがね…
●参考文献は「旧型国電ガイドブック上巻」「のりもの絵本-木村定男の世界-Ⅰ」「TMS国鉄色ハンドブック」「新ディティール・ファイル」およびWEB上のサイト各種となります。譲渡前であるクモハ14009の写真が上がっていたのを見つけたのでだいぶ助かりましたが、その反面32系の沼にはまることに…パンタがPS16なのは富士急仕様の標準装備なので間違いではありません。基本的に90年以上前の工業水準(かなり米国製のライセンスおよびコピーが多い)で出来てるんで鋼体部分はほぼほとんど直線で構成されておりまして、コツさえつかめば線が多くてもどうにかなるものです(楽だとは言いません)。
●「リベット地獄」。あの後資料と突き合わすと、鉄コレとは結構細部が違ってました。1930年製なんで鋼体の大半がリベット止め、全体にわたって描き足す羽目に。法則性があるんで数か所描いた後はコピペで済みましたが(それでもすごーく手間がかかった。そのうえ、これでも1950年代の更新修繕のさい少し減っている)アナログ作図時代の手間たるや、如何ばかりだったものか…(なお、当時の技術者は実際に全部手で描いている。…お仕事だからね)。
●ところで、なんでめぞん一刻や高橋留美子タグが付いてるかって?鉄コレ発売後に知ったんですが(作品そのものは1986年のアニメ版で知った世代。自分の萌え絵の原点)原作コミック3巻(執筆1981年。もう42年前)に富士急ハイランドに行くエピソードがありまして、1982年引退直前だった最晩年のこいつ(当時経年51年)が出てるわけです。どーも準同型のモハ7031(更新工事の施工法が違う個体差あり)と混同していた箇所もありますが…。(床下は描かれてませんでしたが、DT11台車を女性主体のスタッフで描くのは、ほとんど無理だったんでしょうな…たぶん、そもそも知識と図面なしでは写真があっても構造が理解できない)80年代のアナログ作画アニメでは止め絵作画すらままならなかったでしょうね。電車描けるアニメーター、マヂで居ねぇんだもの…(愚痴)
●それではそんなとこでー。
2023-08-24 19:21:47 +0000