台湾妖怪『魔神仔』

CYBER
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現代妖怪図録
その3
魔神仔(モオシンナア、モシナ)

 世界一の親日国として、交流の深い台湾🇹🇼
 自然が豊富な島国である台湾も、日本同様、古くから妖怪の伝承が多く語られ、その存在も信じられて来ました。

 魔神仔は、台湾各地に伝わる山や森に住む妖怪です。体格は子供のようで、赤毛で真っ赤な服を着用。悪戯好きで、主に、山や森で人を迷わせて帰れなくしたり、子供をさらったりします。疚(やま)しい心の者に憑依するとも言われ、台湾人は山や森で不可解な失踪することを、よく「魔神仔のしわざではないか」と言うそうです。

 台北は台湾北部に位置します。台湾の首都であり、最大の都市圏です。
 台北駅(台北車站 )の北側は問屋街が広がる商いが盛んなエリアで、南方数百メートルの区域(博愛路近辺)は総統府をはじめとする官庁街となっています。いわば日本の東京駅と霞ヶ関のような関係ですかね、道が東西南北に基盤目のように走り、中小のビルが乱立しているので、ごちゃごちゃした印象は否めないですが、それだけ活気がある街です。

 台湾全土を震撼させた魔神仔による怪奇事件<紅い服の少女>

 1998年、台湾で人気を博した心霊番組に1本の動画が投稿されました。動画には、ハイキングを楽しむ普通の家族が写されていて、普段と変わらない様子ではありましたが、よく見ると家族ではない、紅い服を着た少女が映り込んでいたのです…。その数日後、家族のひとりが謎の死を遂げる。

 魔神仔の仕業とされた怪奇事件、無数の都市伝説を生み出し、90年代を象徴する社会現象となりました。その後『紅い服の少女(紅衣小女孩 )』のタイトルで映画化され、2017年度台湾映画興行成績第一位を叩き出す恐怖の大ヒットホラーとして台湾全土を再び席巻することとなりました。
 2022年9月30日に日本でも公開されています。

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2023-08-07 11:12:47 +0000