オーブが落ちた。予想通り地球軍の猛攻に耐えきれずに自爆したのだ。
アスハの娘が生き残っているようだが問題ない。これから先は我らサハク家の時代だ!
フハハハハハハハハハ!!!!
そんな風に笑っていた時期が、私にもありました。
ギナ「誰か説明しろ。私はただ整備をしてくれとここ、アメノミハシラに大事な愛機であるアストレイゴールドフレーム天(98%ブリッツガンダム)を持ち込んだ。それがなぜノーマルのアストレイの、しかもゲーミングカラーになっているのか。」
エリカ『ロンド・ギナ・サハク、あなたはいい道化でしたよ。』
ギナ「ッ!?この声、まさかエリカ・シモンズか!?なぜアストレイからお前の声が!?」
エリカ『ごきげんようギナ様?相も変わらず好き勝手されているようで何よりです。』
ギナ「す、好き勝手…まさか、このゲーミングなアストレイは…。」
エリカ『はい♪オーブが地球軍に侵略されているという国家の存亡の窮地に、な・ぜ・か!地球軍と共にザフト軍の拠点となっているビクトリアに攻め入っている五代氏族様がいらっしゃったので、ほんの些細な贈り物をと思いまして。』
ギナ「」
エリカ『ふふふ♪嬉しすぎて言葉も出ないようですわね♪ご安心を、性能は保証いたしますわよ?』
ギナ「そ、そうだ!性能だ!性能はどうなっている!?」
エリカ『まずはモニターの解像度を従来のものより約58倍ほど向上しております。敵機の動きがはっきりくっきりヌメヌメスラスラ見えますわ♪』
ギナ「違う、そこ違う。そこの性能そんなに求めてない。一定以上あればそれでいいの。」
エリカ『キーボードも極めて柔らかくしなやかなタッチで、Enterの押し心地なんてもう一日中押していられるくらい快適な仕上がり!』
ギナ「ちゃうんねん。俺パイロットやねん。普通そんな高頻度にプログラムとか弄らんポジションやねん…。」
エリカ『音響スピーカーも拘っております。なんとあのアクタイオン・インダストリー社製の最新式ゲーミングスピーカーを搭載しており、まるで戦場に生身でいるような臨場感あふれる重厚な爆音を再現いたします。』
ギナ「爆音なんて戦場じゃ聞き飽きてんだよ!!MSとしての性能を話せよ!!」
エリカ『アストレイですわ。』
ギナ「………は?」
エリカ『ただのアストレイそのままの性能ですわ♪』
ギナ「連合のG要素が今度こそ消えている件。」
エリカ『オーブに戻られないギナ様には過ぎた玩具…もとい必要ないものかと思いまして♪あれはカガリ様の新型に組み込むために持ち帰らせていただきましたわ♪』
ギナ「ナンテコッタ・フーゴ。」
エリカ『ああそれと、ソードカラミティでしたか?あれをこちらに差し向けられましたね?』
ギナ「ま、まさか…。」
エリカ『あれらも全部回収させていただきましたわ♪』
ギナ「ジーザス。」
エリカ『あらやだ、もうこんな時間ですわ♪私はカガリ様の新型を仕上げないといけませんので、元五代氏族様ごときに時間なんて割いていられませんもの♪』
ギナ「」
エリカ『それではギナ様、ごきげんよう♪』
ギナ「…………………ミナに、なんて報告すればいいんだ?」
※ このあと、ギナ様はミナ様に物理的な姉弟の会話をされますが、それはCEの歴史に何の影響もないので割愛します。
2023-08-06 13:36:35 +0000