【ぽけリデ】海色備忘録【コバルトブルーの夏】

コスモスラー

──ちょっと行ってきます!
言うが早いかの一言とともに海へ飛び込み、鮮やかと言える動きで溺れかけていたツレを救助する様は、さすが消防士だった。
咄嗟の事態に正しく即断できるのは、何とも素晴らしい。
俺だったらきっと動揺……は、しないかもしれないが。
多分、事態の観察を優先してしまうんだろうな──そう、例え自分の身が危ない時でも。

「お帰りなさい。ご無事で何より。──火はいりますか?」
「そっすね。先輩ほのおタイプだから、あんま冷えるの良くない……」
「油断した……浅瀬と思って油断した…」

起こした火で暖を取る彼──後で瑠璃色さんと名前を伺った──を、王さんはからかいつつ、その身体を気遣っている。
やり取りに遠慮がなく、気心知れた仲なんだと、傍目から見ても分かりやすい。

「まあまあ、大事に至らなくて幸いでした。次からは気を付けないといけませんが。──お互い、ほのおタイプですしね?」

交友関係というのは歳を重ねると、存外あっけなく切れてしまうものだから。
彼らの今のような関係性は、是非とも大事にしてほしいものだ──

「──そういえば、王さんの水着も見てみたかったですね」
「え?あー、まあ、機会があれば……」
「きっと驚くぞ。ホント、怖いくらい似合わないから」
「うっさいっすよ!オレは怪異じゃないんすからね!!」


こちら【illust/110528740】で交流を頂いたので、ささやかながらお返しを…。

お借りしました
瑠璃色さん【illust/106973459
王さん【illust/108507583

ミタマ(夏Ver)【illust/109773417

■問題等ありましたら、メッセージ等でお願い致します。

#Pokeridea Exchange Project#【ぽけリデ:FA】#【コバルトブルーの夏】#【朧の灯火】

2023-08-06 08:00:00 +0000