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資本はロンドンに集中する。人口もまた集中する。貧民街に


労働者なくしては、資本の集積も集中もない。とはいえ、労働者の生活を考える(正当に)資本はない。資本は貧しい労働者に住居を提供し、家賃を取り、払えなければ追い出すだけである。労働者は一室を借り、大勢で、居住する。そして、貧民街が出来上がる。そして、そこにパン屋、仕立屋、靴屋、左官、建具工たちが寄生する。そして、それゆえに、また別の資本が登場し、貧民街つき工場の拡大に取りつかれる。そして貧民がさらに集中する。日本の掘っ建て小屋とは違って、煉瓦積みの高層住宅街は一見それなりの建築物に見えるが、直ぐに、それがいかなるものかが分かる。中を見れば、そして周囲を見れば、通路の迷路に入れば、いやと云うほど分かる仕組みだと知る。資本、すなわち、生活手段と生産手段の所有権がいかようにも支配する。壁はレンガ一枚積み、通路は狭く、トイレは外部にあってそれも少ない。部屋は狭く、水道・排水もない。暖炉の排煙ができなかったりする。もっとも、薪を購入できる住民も少ない。寝具もなく大勢が寝る。換気もままなならず衛生状態は悪化するばかり。そして追い出された住民には、簡易宿泊所、救貧院、があるのだが、いずれも、追い出しがたちまち迫って来て、野宿へと追われる。野宿といえども、警察が追う。野宿の山手線である。さて、貧乏人はいかに生きるか。まずは餓死を待つしかないのだが、餓死といえども、資本が誇る自己責任の美徳で餓死はできない。切り裂くジャックに依頼する。そうでもなければ、警察も動かない。もし多少若ければ、ごみ拾い、こそ泥、押し込み、強奪、仲間ができれば、振込詐欺もあるにはあるが、ルフィは簡単には現れない。ロンドン観光には、かっての貧民街を見学するツアーがある。セント・ジャイルズ、オクスフォード・ストリート、リージェント・ストリート、等々を巡る。勿論、元の姿がそのままあるわうけではないが、容易に想像することぐらいはできる。

#Industrial Revolution#capitalism#労働者#貧民街#London#観光ツアー#生活手段

2023-08-02 02:41:23 +0000