朝ドラ『あまちゃん』の東京編⑤

長崎好太郎

 ユイと本音をぶつけ合った後、女優デビューした正月のテレビドラマもセリフがカットされ、肩を落とすアキ。北三陸に来た水口は、夏の家の前で16件の留守電を聞けとアキに言い、そこには「もう君はユイちゃんの相方じゃない、GMTの天野アキだ。君の代わりは君しかいない」と呼びかける水口も。ユイからも「私のためじゃなくて自分のためにやってみなよ。ちゃんと見てるから」と諭され、アキは東京へ戻った。東京への車中、アキは春子からの手紙に気付いた。アキが春子に、春子の娘だと告げた時から荒巻のアキに対する態度が冷たくなった気がすると、話したことがその手紙の書かれた原因だった。
 そこには衝撃の過去が書かれていた:かつて上京した春子はバイト先の喫茶店で、荒巻と会い、『潮騒のメモリー』でレコードデビューする鈴鹿ひろ美が音痴なため代わりに歌ってほしいと依頼された。春子の手紙には、「断れなかった。ママはその日、マイクの前に立ちました。鈴鹿の影武者として」と書かれていた。発売された楽曲は、映画とともに大ヒット。だが、鈴鹿の影武者として2年が経ち、デビューは絶望的と知った春子は北三陸へ帰る決心をした。

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2023-07-21 10:47:03 +0000