カールスラント空軍では主力戦闘部隊の一つである空戦ウィッチ部隊の他にも戦闘捜索救難隊と警護隊においてウィッチが配属されていた。魔力低下から航空作戦での最前線から離れるも教官以外の道を望んだベテランウィッチで構成された部隊もあれば、空戦ウィッチとしての魔力には不十分だが空軍勤務を望んだ準ウィッチ女子兵に構成された部隊も男性兵部隊とはまた別に存在していた。名称はKampfrettungshexen(戦闘救護ウィッチ)であった。
ネウロイとの交戦で敵勢力圏内への墜落や不時着の場合、瘴気の問題もあり毒ガス装備をもってしても通常兵力による探索救難は困難を極めた。緒戦においてはカールスラントとしては前線勤務規定を満たしていない女性兵士(すなわちウィッチ)の最前線での作戦行動については消極的であったが、劣勢を強いられるつれ軍当局としても志願兵に限って作戦行動を容認したのである。
この他にも空戦ウィッチをより緊密に警護し、規律も守らせることができるということで同じ女性によって構成された警護部隊が設立されていた。元ウィッチやベテランウィッチの他に、補佐的な役割を果たす呪術ウィッチが兼職で警護部隊に所属していることもあった。こちらの名称はHexengarde(衛兵ウィッチ)であった。
2023-07-13 15:16:13 +0000