「七人の侍」の最後の一人は、勝四郎。内田樹先生によれば、持続可能な集団は、優れたものだけのエリート集団でも、平均的な人々のために作られた集団でもなく、若いもの、弱いものを大切にする集団だと言います。
六人の成熟した侍たちは、この若い勝四郎を絶対に死なせないと心に決めて、また彼のメンターであることを誇りに思いながら戦いにおもむきました。そういう意味で、勝四郎の存在はとても大きかったのです。
30年間学校の先生をさせてもらったわたくしは、このことが身にしみて良く分かります。
クラス運営をしていて、できる生徒だけが大切にされるクラスも、平均的な生徒集団を中心に置くクラスも、なぜかうまくいかないんです。そのクラスで一番弱い立場の生徒が幸福でいられるような運営をすると、クラスは生き生きとなるんです。
フォローさせていただいているモリアキラさんは、勝四郎がなくてはならぬ存在であることを、剣の達人である宮口精二演じる久蔵の絵を投稿した時点で看破されていました。さすが!
2023-07-12 11:35:10 +0000