邪神くん その過去2

ペンペン 野外露出が大好き!
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「ハリー。死ぬんじゃねぇよ! お前、最強の魔道士じゃねえのかよ!」

悲しむ邪神くんに、背後から銀髪の子供が近づきました。

「魔王様。残念ですね。ハリー殿が集めた魔女達も亡くなったそうで。でも、安心してください。僕が渡したコアに、彼女達の魂は眠っていますから。ペンギンにコアを喰わせれば、より強くなって復活しますよ」

「なぁ……。お前は何者なんだ?」

「ハリーが死に際にメッセンジャーを送ってきた。あいつは人造天使の心を読んで、帝国を裏から支配するお前を見たんだ」

「…………」

「何とか言えよ! 怪しい奴だとは思っていたが、まさか敵のボスだったとはな!」

「やぁっと、ばれちゃったよwww まじ、うけるぅ。草生えるわ。そうだよ。変化能力は使わないというルールだから、今頃でもばれるわな」

「僕は這い寄る混沌、ニャルラトホテプの1体だよ。ずぅっと昔、古代文明の頃より、この世界で遊んでいたのさ」

「古代文明だと? たしか、大邪神を召喚することで、その力を利用していたと聞いているが……」

「うん。そだよ。古代人は邪神の眷属となり、大いなる力を手に入れた。その子孫が君たち……魔族ってわけだね。結局は戦争で文明崩壊だけどさ」

「生き残った無能力の人間どもは、魔族を恐れた。憐れだから、異世界から勇者を召喚する術を教えてやったよ。曹操やネギ頭の科学少年、ガリレオのおかげで、急速に文明は発達した。でも、総統が来てからはねぇ……めっちゃ、面白くなった!」

「ゴブリンをガス室送りにするし、まじ笑えます。人造天使の件は、ハリーから聞いていますかぁ? 鬼畜過ぎて腹痛いわ! ちなみに勇者って、エロ親父たちから輪姦されていたんだよwww」

「笑ってるんじゃねぇよ! お前は何がしたいんだ!」

「物語を盛りあげているのさ。不老不死って、ガチで暇になるんだよなぁ。煽って殺しあいをさせると、いい暇つぶしになるんだよ」

堪忍袋の緒が切れたのか、邪神くんは殴りかかりました。ニャルは、すっと声だけ残して消えました。

「僕を殺しても無駄なこった。勇者くんが、こちらへ向かっているよ。帝国も完全崩壊で、ぶち切れているからねぇ。魔王を殺すってwww」

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2023-07-09 14:03:26 +0000