1939年当時におけるウィッチの通信装備は、ごく一部の精鋭部隊に配備されていた魔導波を利用するイヤフォン式の通信機を除けば、そのほとんどが一般の通信兵用に配備された通信機を使用していた。そのサイズは大きく重量もかさんだため、通常は分隊に一基配備され、専用に通信兵を設けていた。
ウィッチが使用する通信機は、基本的には一般の通信兵が持つ物と大差がなかったが、パワーソースはストライカーユニットを介した有線による電源供給が可能であり、その為出力や継続使用時間において優位性があった。また、副次的な効果としてウィッチ同士の通信においてのみネウロイの妨害を排して明瞭に通信が可能であったため、大戦初期の混乱した戦線において、ネウロイの妨害によりほとんどの通信手段が混乱する中、カールスラント軍の指揮系統を維持するために大いに活躍した。
2023-07-08 11:23:13 +0000