羽毛の無いガストルニス

ハゼ
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ガストルニスが生息していた暁新世~始新世は、現代よりずっと温暖な気候だった。温暖な気候のもとで暮らす大型の恒温動物には過熱の危険があるため、断熱のための構造がしばしば退化する。
また、ガストルニスの体からは羽毛の痕跡は見つかっていない。近縁で形態・生態共に似通っていたとみられる、ゲニオルニスやシルヴィオルニスの体からも羽毛の痕跡は見つかっていない。
これらのことからガストルニスには全身を覆う羽毛は無かったと考えられる。

上の内容はティラノサウルスに羽毛が無かったとする説のパロディ。ガストルニスはティラノサウルスよりは遥かに小さいが、熱帯で暮らす哺乳類の場合、バビルサですら毛を失っているので、断熱のための構造が無くなるには十分な大きさなのだ。なおヒクイドリはバビルサとほぼ同じ気候の地域に暮らしているにも関わらず羽毛は現役である。
本気でガストルニスに羽毛が無かったとは思っていないが、鳥類だから羽毛があった、非鳥類型恐竜だからディロングが一度獲得した羽毛を捨てた、などと言えるのは謎。

もう少し皮膚むき出し感を出したかった。鳥の皮膚の見た目多種多様すぎてわかんねえよ……

#paleontology#鳥類#ガストルニス#ディアトリマ

2023-07-03 20:40:43 +0000