前回の投稿(2022年5月頃)から1年以上経ってしまいましたが、それ以降描いた16枚のイラストを遙の誕生日である6月30日に投稿します。
いよいよ3年以上に亘って描き続けてきた岩鳶歌劇団水組ミュージカル「ハルザベート」も今回で幕を閉じます。
※一部キャラは女性役として女装しています、苦手な方はごめんなさい。
2枚目「Sie passt nicht(結婚の失敗)」:結婚式後のシェーンブルグ宮殿での舞踏会のシーンです。
まずエリザベートの父・マックス公とフランツ・ヨーゼフの母・ゾフィーが「あいつは(あの娘)は娘(息子)に似合わない」と罵り合い、参列者たちもエリザベートが皇后にふさわしいかどうか見定める中、新婚のエリザベートとフランツは無邪気に踊ります。
3枚目「Milch(ミルク)」:ウィーンの街、ミルク売りに扮したルケーニにミルクを求める市民が集まってくるが、ミルクは不足していて手に入れられず嘆く市民にエルマーら革命家は自ら発行している地下新聞を配り、ミルクは実は皇后のミルク風呂の為に使われていることを知った市民が怒りをあらわにするシーンです。
4枚目「Uns're kaiserin soll sich wiegen(皇后の務め(エステ))」:女官長・リヒテンシュタイン夫人がミルク風呂を始めとする皇后の様々な美貌を保つ為の支度に美容師や女官たちを取り仕切ります。
5枚目「Éljen(エーヤン)」:第2幕始まり、フランツ・ヨーゼフのオーストリア=ハンガリー二重帝国の君主としての戴冠式のシーン。歓喜に満ち溢れたハンガリーでは皇后に民衆が「エーヤン(ハンガリー語で「万歳」)、エリザベート!」と讃えます。
6枚目「Mama,wo bist du(ママ、何処なの?)」:ある夜幼い皇太子ルドルフが母親を恋しがり王宮中を探し回るが、エリザベートはいつも不在で寂しがるところにトートが声をかけるシーンです。
7枚目「Wir oder sie(皇后の勝利)」:ゾフィーのサロンでは皇后の振る舞いに我慢ならなくなったゾフィーと重臣たちが彼女を陥れるためにとある画策を企てます。
8、9枚目「Die maladie(微熱)」:王宮内の体操室、倒れてソファーに寝かされたエリザベートの元にドクトル・ゼーブルガー(トート)がやってきて「フランス病」と診断されたシシィは夫の不貞に大きなショックを受け「命を絶ちます」とこぼした後、ドクトルが「それがいい、エリザベート!」と正体を現します。
10枚目「Wenn Ich dein spiegel wär(僕はママの鏡だから)」:革命家たちと企てた計画が失敗に終わり、父であるフランツからは蟄居を命じられ孤立無援となったルドルフがやっとウィーンに戻ってきたエリザベートにすがるシーンです。
11枚目「Mayerling-walzer(マイヤーリンク(死の舞踏))」:前述のシーンでエリザベートにも見放され絶望するルドルフにトートが銃を差し出すシーンです。
12、13枚目「Boote in der nacht(夜のボート)」:息子ルドルフの死後、当てのない旅を続けているエリザベートの元にフランツが訪れるシーンです。月夜の海辺でお互い老年を迎え疲れ果てた2人が夜のボートのようにすれ違う様を描きました。
14枚目「Alle fragen sind gestellt(reprise)(悪夢)」:血縁の王族たちが次々と非業な死を遂げハプスブルク家が崩壊に近づいている悪夢を見ていたフランツは夢の中でトートと対峙、エリザベートが望む自由の為にトートは刃物を取り出しそれをルケーニに託すシーンです。
15枚目「Das attentat(暗殺)」:1898年9月、スイス・ジュネーブのレマン湖湖畔、イタリア人無政府主義者ルイジ・ルケーニがエリザベートを暗殺するシーンです。
16枚目、表紙「Der schleier fällt(愛のテーマ)」:黄泉の世界、死を受け入れたエリザベートが昇天していくエピローグシーンです。表紙は韓国版エリザベートのビジュアルを参考にしました。
ご観劇ありがとうございました。
2023-06-29 16:47:49 +0000