闇の創作者平成泉 「上から『剋宝十刃』とか呼ばれてる子が大暴れしてるって聞いてた割には、随分矮小(かわい)いと思ってさぁ」
ベレミー
エンデ帝国侵略部隊『ナンバーズ』の精鋭である一番隊に急遽編入された少年剣士であり、老王の私生児。
老王から『石棺の中身【illust/108378558】を入手せよ』との勅命を受けて独自の裁量権を持たされており、隊長の肩書きは持たないものの事実上のトップである。
見た目と物腰は柔らかそうに見え、実際所作や言葉遣いは貴公子を彷彿とさせるが、幼い頃から受けていた英才教育が悪い方に作用しており、優れた自身の力量に驕り周囲を嘲って憚らない上に残虐なクソガキ。実の親かつ勅命を下した老王さえ凡愚と見下しており、良くも悪くも敗北や挫折を知らない。
現在では廃れて久しい奇術の才能を持ち、主に赤い電撃を用いた攻撃術を使用する。
使用する罪宝は『トリスメギストス』。ベレミーの身長より遥かに長大な超長剣とも呼ぶべき異様な剣であり、その上いわゆる蛇腹剣の性能も持ち合わせる。ベレミーはこれを片手で自在に振るい、前述の奇術と組み合わせる事でどのような間合いであろうと敵を撃滅する。
【奇術】
心身に巡る気や魂といったモノを大気や大地に干渉させ、様々な異変を起こす術。罪宝を作る技術である『罪宝降ろし』も奇術によるものであり昔は盛んだったが、十五年は研鑽を積まなければいけない為、罪宝失伝以降は衰退してしまった。一方でベレミーのように、血筋や才能により早期に開花する事もある。
激怒覚醒による効果は 『時間停止』である。停止時間は最長三十秒。リキャストは使用時間によって伸びるが、小刻みに使えば一秒にする事も可能。ベレミーだけは自在に動き回ることができ、当然奇術の使用も可能である。身内にもこの能力の事を話している人間は少ないため、多くの人間からは『攻撃が当たらず、攻撃が見えず、移動も読めない得体の知れない能力』として扱われている。
2023-06-26 16:08:07 +0000