レギングレイヴ。
全高6m。
堕魅耶illust/108973795
のために妻が誂えた一点ものの機装兵。
堕魅耶の莫大な妖力を活かす高出力の機体であり、
巨大な戦鎚を軽々と振り回す。
ディオニダスとの交戦で左腕と左足、
そして右目を損壊している。
破損箇所を外套で覆うなどの補修は行われているが、
挙動のぎこちなさは否めない。
武装
爛華璃掘惧
ランゲリボルグ。カエリム式の命名に大十島の文字を宛てた名称。
結界を発生させる魔術回路を備えた10枚のブレードと
魔術再生輪転機構スペルドラム、
魔力によって回転を発生させるマナタービンを
内蔵した中心軸で構成された魔戦鎚である。
開閉機構と回転機構の組み合わせにより、
遠近の攻撃に加え、防御や移動にも利用できる多機能武装である。
しかし、その構造の複雑さゆえに鈍器でありながら
構造的に脆弱であり、結界による補強が必須であること、
妖力の消費が莫大であることなど多くの問題も抱えた
非常に癖の強い武器。
堕魅耶の妻が、ディオニダスに対抗するために新規に開発したものだが、
堕魅耶はこれを使いこなすことができぬまま敗北することとなった。
意欲的な独自技術が多数搭載されているが、
その多くは堕魅耶の妻の独創によるものであり、
そのほとんどは外部にはまだ流出していない。
各機能の組み合わせで、以下のようなモードを使用可能。
モーターメイス:ブレードを閉じた状態では、
高速回転する鈍器として運用可能。
結界を纏わせることで威力を強化することも可能。
地面に這わせて振り回すことで回転に勢いを加え、
攻撃の威力を増大させることも可能。
他の派生攻撃へ展開するための基本形態である。
シールド:展開し、結界を張ることで防御装備になる。
回転運動も加えることでさらに効果が高まる。
ここから、回転鋸、瞬間加速、回転式銃笏、弓への派生も可能。
意図的にシールドを形成する結界を分解して周囲へばら撒き、
桜吹雪の如き断片の渦で周囲の敵をまとめて薙ぎ払う大技もある。
回転式銃笏:本体の回転によって、オルゴールを応用した
自動詠唱機構、スペルドラムが編み上げた魔力弾を
穂先に備わった10基の魔力触媒から連射する。
あくまでも簡易的な術式であり魔力弾一発あたりの威力は低いが
回転速度に比例して弾幕の密度が上がっていく。
弓:展開状態でチャージした魔力を、閉じる瞬間に放出する。
構造上精密照準には向かず、誘導弾や炸裂弾、分裂弾が主体。
上空に打ち上げた炸裂弾で地上へと魔力弾の集中豪雨を降らせ、
自らは傘でこれを凌ぐ、という範囲攻撃技もある。
回転鋸:開いた傘を高速回転させて、外縁部で切り刻む。
地面に接触すれば推進力となり、高速の回転攻撃が可能。
回転式銃笏の連射と合わせての全方位攻撃も可能。
ドリル:高速回転させた穂先を、傘を閉じた推進力で
前進させて標的に捩じ込む。
プロペラ:回転で発生させた揚力で推進する。
高速移動や飛行に使用できる。他の攻撃と併用できないため、
空中での戦闘そのものはさほど得意ではない。
引力場を発生させた状態では標的を吸い寄せることも可能。
スペルドラムはスロットの切り替えで異なる神楽を再生でき、
複数の術式を発動することが可能。
充填:魔力を発生させる。エネルギーの高速充填、回復が可能。
マナタービンで回転を発生させる場合、機械損失の関係で
タービンを加速するのに必要な魔力量がスペルドラムから回収可能な
魔力量を上回るためノーリスクでの充填は不可能。
永久機関にはならない。
射撃:穂先に備わった小型触媒から、シンプルな魔力弾を発射する。
若干の誘導性能を持つが威力は最低限。回転速度を上げて
連射速度を上げることで強烈な弾幕を貼ることができる。
結界:魔力結晶のよる障壁を形成する。防御に用いるほか、
これ自体を武器としてぶつける、近接武器としても運用可能。
ランゲリボルグ本体は繊細な魔力回路の集積であるため、
基本的には結界を纏った状態で近接攻撃を行うことが望ましい。
修復:補修効果のある燐光を散布する。
基本的にランゲリボルグ本体のメンテナンス用のドラムだが、
付近の味方のダメージを修復することも可能。
装甲や構造材の傷みや亀裂を補修する程度の
効果がせいぜいで、機能の失われた機器や
欠損した部位を再形成させるなどはできない。
引力/斥力:ドラムを正回転させることで引き寄せる力場を、
逆回転させることで押し出す力場を発生させる。
2023-06-21 17:08:36 +0000