コチラ【illust/104919365】の流れを見て父の日に手紙の一つくらい贈りたいなとか思って・・・
そんな感じで父の日にヴィルギヤさんに「お父さんありがとう」的なメッセージカードとスピルフィラの花【illust/101968069】を一本添えて送った感じです。
贈った本人は気恥ずかしいやら何やらで差出人は書いてません。
細かい所は適当にお願いします!
「ねえ、ムヅキ」
「ん」
「なにか悩み事かしら」
「・・・別に」
「眉間にシワ出来てる」
マーセに指摘されてようやく眉間にシワを作って考え事をしていることに気づかされる。
「先日に「父の日」ってあっただろ」
「ええ。わたしもお父様にお手紙と御花を贈ったわ」
何だかんだで仲良い親子だな、等と思いながら細かいことは気にしないで置く。
「オレも花とメッセージカードを送ったんだよ」
「ムヅキって家族は居ないって言っていなかったかしら?」
「血の繋がりはないし、父親って言っていいかも怪しい程度には付き合いもないよ」
その言葉を聞いてマーセは納得したと言うような顔を向ける。
「大丈夫。きっとムヅキの気持ちは伝わるわ」
マーセの笑みに思わず愛用のサングラスを取り出しそうになる。
相変わらず日光は目に眩しく外出時には外せないサングラスだが、マーセの顔を見ていても時折眩しく感じてしまう。
「それに関しては別にいいんだ。ただ一緒に送った花がな・・・」
「なにか問題でもあるの?」
「スピルフィラを一輪な・・・」
「・・・? 別におかしなことは無いと思うのだけれど」
「相手がイスリアド家の関係者なら別にそれでいいんだよ」
イスリアド家は青い色がよく使われる。
スピルフィラも青系統の花である為貴族間の贈り物としては当然のように使われる。
「さっき何となく調べたら一般的には父の日に贈る花は黄色なんだそうだ」
相手は貴族とは関係が無い、というよりは貴族とは正直反りの悪いケイナインの上役だ。
「意図せずして嫌味みたいなことしちまったかなって・・・」
「・・・ムヅキは相手の事を想ってお手紙と御花を贈ったのでしょう?」
「ああ・・・スピルフィラ一本で「小さな幸せがありますように」だからな」
「なら大丈夫。ムヅキにとってのお父様ならきっと喜んでくださるわ」
マーセの自信に満ち溢れた笑顔で言い切られ、それもそうかと納得することにした。
あの人ならそんなこと気にもしない・・・と思う。
お借りしました
スピルフィラ【illust/101968069】
ヴィルギヤさん【illust/102025368】
マーセさん【illust/102755043】
父の日に投稿したかったけど思いっきり遅刻しましたが、ゼラルディアに父の日という文化があるかは知らないので問題ありません(?)
2023-06-20 13:46:06 +0000