パーク生まれとの力の差を見せられるイエイヌ

挿し絵

挿絵は此方の方に描いて頂きました→ user/4599056

掲載元→novel/19921392

ベッドだけが照らされる暗い病室で、イエイヌのフレンズの意識が回復する。
「目が覚めたかい?」
イエイヌは声を掛けられる。
目を覚まし、虚ろな目で辺りを見回すイエイヌ。彼女はここを何処かと尋ねる。
「サンドスター研究所・・・ その中にあるメディカルセンターだ。尋ねられる前に答えておくが、私の名はホワイトタイガー。トラストコメット号の副艦長だ。」
「トラストコメット号・・・? 副艦長・・・?」
イエイヌの表情は疲れきった顔から殺意に満ちた顔になると、タイガーの首を掴もうとする。
だが・・・・
「こ、この!」
「そう来るだろうと思って君をベッドに固定させて貰った。」
掛け布団の下には拘束器があり、彼女の手足の動きを押さえている。イエイヌは歯に仕込んだ毒薬で死のうとするが、それを見たタイガーは「探しているのはこれか?」と、毒の粉末入りカプセルの入ったビニールを取り出す。
「全く、物騒な物を口の中に入れてまぁ。あ、因みにだけど、胃の中にある爆発物も取り除かせて貰った。」
「く、余計なことを・・・ どうする気だ。殺すなら殺せ!」
犬は唸り声をあげる。
「残念だがそういう訳にいかん。」
「拷問しようとでも?私はどんな痛みにも耐えられる。」
「そんなことをしなくてもいい。ただ事実を突きつけるだけだ。二つ程ね。」
「事実・・・?」
ホワイトタイガーは仲間が彼女を殺そうとしている事を告げる。それを聞いたイエイヌは高笑いし、「嘘だ」と一言。
「残念ながら事実だ。今の君は、連中の総本山からは信用されていない。」
と、言いながら、イエイヌに付いた拘束器を外す。
それを見たリカオンは「副長!」と、叫ぶが、タイガーは「いいんだ」という。
イエイヌの腕が拘束を解かれると同時にタイガーの首に迫るが、タイガーは逆にその腕の手首を掴み、イエイヌをベッドから投げ出した。
「君は工場で生まれた様だな。断っておくが、基礎体力の違う君に、パーク生まれの我々に敵わん。だから大人しくしていろ。」

#insert#White Tiger (Kemono Friends)#Domestic Dog (Kemono Friends)#Black Leopard (Kemono Friends)#African Wild Dog (Kemono Friends)#サンドスター力艦

2023-05-20 15:51:52 +0000