戦後間もない、1947年8月に日産自動車が製作した小型乗用車です。太平洋戦争で日本が敗北した後、日本に進駐してきたアメリカ軍を主体とするGHQ(連合国総司令部)は乗用車の製造を禁止していましたが、1947年に入ると排気量1500CC以下の小型乗用車に限って生産を許可しました。それを受けて日産自動車が製作したのがダットサンDA型です。
日産自動車の吉原工場でシャーシが製造され、木骨軟鋼外板、軟鋼製補強金具、螺子、木螺子鋲などが用いられました。
そして車体は京浜地区の外注工場(大塚製作所、京浜木材工業、住江製作所、倉田自動車工業、竹内自動車工業など)で製造したものを架装していました。
しかし当時の日本では個人での乗用車所有が認められていなかったため、専ら病院や警察、政府、公共団体、タクシーなどで使用されていました。
全長・全幅・全高(㎜)3160×1330×1570
乗車定員(名)4
総排気量(CC)722
エンジン形式 7型
配列気筒数、弁型式 直列4気筒4サイクル側弁式
最大出力(PS/rpm)15/3600
最大トルク(kg・m/rpm)3.8/2000
出典:自動車史料保存委員会編『日本の乗用車図鑑1907-1974 日本の自動車アーカイヴス』(三樹書房)
2023-04-21 16:48:53 +0000