好奇心は子猫を殺す

しろさぎ

 ある日、おてんば娘のジュンは近所にある廃墟となったタワーマンションの屋上にお宝が眠っていると聞きつけ早速行こうとする。それを姉である水無月(みづき)は止めるが、ジュンはおかまいなしに出発してしまう。あわてて後を追う水無月であったが、ジュンの走るスピードは早くあれよあれよという間に高層階に到達してしまう。
「うーん、ここの廊下は通れないわね……そうだわ、ベランダ伝いに移動すればいいんだ!」
「ちょっと、ジュン、どこ行くの! あぶないでしょ!? ちょっともうそっちに行かないで! あたし高所恐怖症なんだからーーー!」
 ジュンは高層階に到達した屋上にたどり着くと、そこに目的のお宝が眠っていると確信する。しかし、そのお宝を取りに行くには、高所恐怖症の姉である水無月も一緒に行かなければならない。ジュンは彼女を説得しようとするが、水無月はなかなか納得してくれない。

「ジュン、こんな高いところにいるのは怖いよ!帰ろうよ!」
「でも、お宝がそこにあるんだよ!」
「お宝なんてどうでもいいよ! 帰るって言ってるでしょ!」
 水無月は半ギレで……いや全ギレでジュンに噛みついた。

「もう! お姉ちゃんの意気地なし! いいもん、あたし一人で行くから!」

 ジュンはそう啖呵をきると、彼女をその場に残して、お宝を探しに出かけてしまった。
 しかし、その廃墟のタワーマンションは、まるで迷路のように入り組んでいた。ジュンは迷子になり、どこにいるのか分からなくなってしまった。そこで、彼女は思い切って、さらに屋外のベランダ伝いに移動することにした。

「うーん、ここからあの窓に飛び移ればいいのね」

 ジュンはそう言って、ベランダの手すりにつかまり、足場のない空中に飛び出した。それを見ていた水無月は思わず越えにならない悲鳴を上げた。

「ちょっと、ジュン、やめて! 死んじゃう! 死んじゃうよーーーー!」

 しかし、ジュンは水無月の言葉を聞く耳を持たず、勢いよく飛び移った。すると、思いがけない展開が待ち受けていた。

「きゃあああああ!?」

 ジュンが飛び移った先の窓は、開いていたのだ。そのまま窓から中に落ちて、部屋の中に転がり込んでしまった。

「あ、ごめんなさい!」

 ジュンはそう言って、慌てて立ち上がると、目の前には、例のお宝があった。それは得も言われぬ美しいペンダントだった。彼女は大喜びでそれを手に取り、ベランダに戻って水無月に見せびらかした。

「見て、見て! これがあのお宝よ!」

 水無月は驚いた表情を浮かべたが、同時にジュンの無茶な行動に呆れた様子も見えた。
「ジュン、もうちょっと無茶しないでよ。心臓が止まっちゃうわ……っていうか、一回止まったわ……」

 ジュンは笑いながら、水無月の言葉を聞いていたが、自分が今までやってきたことが、どれだけ危険だったかをいまさらになって思い出した。彼女は水無月に謝りながら、今後はもう少し慎重に行動することを約束した。

しかし、ジュンがそんなことを言っている間に、水無月はなにやら物音を聞いたようで、顔を上げた。

「うーん、何か音がするわね……」

 ジュンも耳を澄ますと、確かに何かが音を立てていることに気づいた。そして、その音がどんどん近づいてくることに気づくと、二人は驚愕した。

「何、あの人たちは!?」

 突然、廃墟となったタワーマンションの屋上に、謎の黒男集団が現れたのだ。ジュンは水無月を引っ張って、逃げることにした。

「ジュン、どうするの!?」
「とにかく、逃げるわよ!」

二人は廃墟の中を走り回り、階段を降りていく。しかし、その先には更なる危険が待ち構えていた。

「あの人たち、どこから来たの!?」

 ジュンはそう言って、背後から迫る謎の集団に対して、必死で逃げ回る。水無月も、ジュンの後を追って、必死で走るが、そんな二人を待ち受けていたのは、まさかの事態だった。いったいどうなる!? 逃げ切れるのか、水無月&ジュン姉妹!

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2023-04-17 09:05:19 +0000