牧野富太郎先生

朝ドラ「らんまん」は牧野富太郎先生の伝記ですね。ぼくが３０年務めた高校では、生物の先生が牧野先生の学生版植物図鑑を教科書にしていました。ペン画の図鑑で、生徒たちは色鉛筆で色をつけていましたっけ。牧野の新日本植物図鑑は妻の５０年来の愛蔵書でもありました。ぼくは植物は詳しくないのですけれど、牧野先生の図版には心惹かれます。それで、自伝も読んだのですけど、ほんとうに植物が大好きな人だったんですね！大学を出ていないということで、学界では冷遇されたのですが、そんなことは先生の植物愛に何の影響もありませんでした。破産したり、貧困に陥っても先生はどこ吹く風。NHKのドラマ制作者は、牧野先生があんまりポジティブで悩まない性格なので、「これじゃドラマにならない」と嘆いたといいます。（笑）好きなものに打ち込む人生って素敵ですね。