エクステラ内の格納庫にて謎のゲヴァルザイン・ヴヴガーシャッツを発見したノエリアス一行。遠巻きに観察するが
動き出す気配はない
そして機体を調べていた同僚の一人、ウェリエレンから意外な報告が入った
「・・・コックピットがある?このゲヴァルザインに?」
「そうよ。でも厳重にロックされて開ける事が出来ないの。どこかに外部から開ける為の緊急解放レバーが
あると思うんだけど・・・」
「どういう事かしら」
「普通に考えればガイストではなく人間が操縦する事を念頭に置いてるわね。リヴェルザインを改造した機体ならともかく
エクステラオリジナル機にコックピット備える理由がないわ。もしかしたら人類側のどこかと取引してて、引き渡す算段があったとか」
「考えたくないけど・・・」
ちらとヴヴガーシャッツのほうを見やる
「・・・。」
「ノエリアス?」
「このゲヴァルザイン、動かせないかしら」
「!?何を言ってるの??」
ノエリアスの言葉に驚く同僚たち。だがノエリアスは続けた。
「多分だけどこのゲヴァルザイン未完成なのよ。でなければこんな所に放置してる理由がないわ。確認するけど
コックピットハッチは開けられないのよね?」
そうだけど、とウェリエレンは呟いた
「ベルゲアーガトラムからコックピットシェル抜き出して取り付けるのよ。どの道あれはもうダメージが大きすぎて使えてないわ」
寂しいけど、とノエリアスは付け加えた
「コックピットシェルからのフルマニュアルコントロールなら制御できるかもしれない。危険は承知だけど今は戦力が欲しいわ。
作業を始めて頂戴。」
渋る同僚たちを押し切って作業を始めた。他のエリアではまだ戦闘が続いてる筈だ。急がねばならない
・・・・・・やがてどのくらいの時間が経ったのか。ベルゲアーガトラムのコックピットシェルを取り付けられたヴヴガーシャッツは
メンテナンスデッキから立ち上がった。
「システムオールグリーン。問題なく動かせるわ」
寧ろ順調過ぎて怖いくらいだが、と心の中で呟く。
かくしてヴヴガーシャッツはサクラメシア側に運用される事となったが・・・
※やっとこさ登場。これに伴いヴヴガーシャッツillust/106212857のキャプションも更新
しています。尚見て分かると思いますがヴヴガーシャッツはディテールをかなり堕魅闇さんのに
寄せてあります。まあお遊びみたいなモンだから笑って許して…
2023-04-15 14:02:23 +0000