男もすなるSNSなるものを、優れて時めき玉ふも今は昔。伏字にこめたりつる掃き溜めに鶴、ならぬ青い鳥が逃げ出して、犬君ならぬ居抜きのもぬけの殻ときた。若紫を探し回りし四条大納言が酔態も、いまのツイッターの衰退に比べれば可愛いもの。見渡せば花もヘドロもこきまぜて、いつの間にやら世を宇治山ばかり。幸せはいづこにやら、当世の源氏逃避は五十四帖では済まされぬと云々。
手にあまり目もそむけたや囀りの音に正論を野辺のあほ草(手にも余る、目も背けたくなるようなツイートに正論をぶつことのあほくささよ)
勅なれば異論はなしと青鳥の宿はと問はばいとどつらゆき(時の天皇ですら鶯のすみかを奪わなかったのに、青い鳥をねぐらから追い出したイーロンは無粋な御仁であることだ)
社告
本誌はXにもZにもなりきれぬ諸君のためにYとなります
2023-04-12 15:38:34 +0000