カサゴ目フサカサゴ科 Sebastiscus marmoratus
北海道南部から朝鮮半島,中国,フィリピンにかけて生息する体長30cm程のカサゴ類の代表種。海岸近くの岩礁域にじっとして暮らしており、そのゴツゴツした体表は岩や細かく生えている藻類に紛れて餌や天敵から身を隠すのに役立っているんだとか。体色は茶,黒,灰,赤褐色とバリエーションがあり、深場に近いほど暗い環境に溶け込める赤い個体が多くみられるという。本種を含むフサカサゴの仲間の多くは卵胎生で、体内受精を行って仔魚を出産する。
温帯域の魚類からカサゴを描いてみました。僕が住んでいる大阪を含む関西地区では”ガシラ”という地方名で呼ばれておりまして、煮付けや唐揚げにして食べると美味しいです。釣り魚としても人気だそうですが、あまり動かないことから採り過ぎると個体数回復に時間がかかってしまうらしく、日本各地の漁協や自治体の手で養殖や放流が行われているんだとか。
2023-04-06 10:45:49 +0000