ラキュウ⭕️r Akyuruins編まとめ
①「ここは、一体……？」
ある依頼を受けて師匠と、曰く付きの山に来た。導かれるように山頂を目指す道中、どうやら穴に落ちてしまったようだ。
飛んで穴から出ようと考えたが、見えない壁に阻まれいるようで出来なかった。
辺りを見回すと……差し込む陽の光に照らされ、咲き誇る金色の花々。これがクッションとなりかすり傷で済んだようだ。
兎に角、ここから出なければ。体についた花びらをはらい一歩踏み出すと、足元から声が聞こえた。
＊howdy！
②「超能力は 人に向けちゃ ダメなんだよ」
何だコイツは。僕の仲良しカプセルをを止めた。
魔法じゃない、何か別の強力な力だ。久しぶりに感じた……自分より強い"ナニカ"に対する焦り。
ここは一旦引いて、様子見だ。このニンゲンは……普通じゃない。
……あれは、決意の力か？
それとも……？
どちらでも構わない。奴を利用すれば良い話。
さあ、さっさと行けばいい。
逝くことにならなきゃ御の字だな。
③＊もう大丈夫よ。さあ、行きましょう。
そう言って彼女……トリエルさんは、僕の手を引いてくれた。ヤギの様な見た目に最初は少し驚いたが、優しい人であることはすぐに分かった。
ふわふわして、優しい手。どこか懐かしい気持ちになった。
ここは一体どこなのだろうか。トリエルさんなら帰る方法が分かるかもしれない。引かれるままに、明るい方へと歩いていく。
④「これが、陽の光だよ」
そう言ってニンゲンは、小さくて、あたたかい光を見せてくれた。
小さくて、眩しくて、あたたかくて。
ボクたちの魔法の挨拶に、ニンゲンは優しい魔法で応えてくれた。
キミのまほうは あたたかだね。
⑤「見て、僕も被ってみたよ」
泣き止まない彼に習って、"ヒヤリハット"を作ってみた。薄暗い廃墟の中でもその帽子は、キラキラと輝いていた。
涙は止まらなかったけれど、先程より幾分か楽しそうな声でゴーストの彼は呟いた。
＊すごいヤ……おそろいだネ……
⑥おもちゃのナイフを見つけた。
ふと気になって入った先に、ぽつんと落ちていた。これは誰のものなんだろう。おもちゃのはずなのに、何故だろう…"使える"ということが直感で分かった。
背後に浮かぶ、一つの影。
君はこの世界の救世主か、悪魔か、それとも。
＊さて 君はどんな道を 選ぶのか=)
⑦これほど酷いことをしているというのに。
どうして？
あなたは私よりずっと強い力を持っているのでしょう。
どうして？
反撃できるでしょう、身を守れるでしょう。
どうして？
どうしてあなたは、そんなに優しい心を持っていられるの？
「師匠に言われているんです。超能力は、誰かに向けてはいけないと」
あの子のケツイは、私の炎よりも眩しかった。
⑧反吐が出るね。
間抜けな冴えないチビ。最後の最後で揺らぐ意志の弱い女王。
力を持っているのに、ちっとも使おうとしない。使った場面といえば……陽の光を見せる？真似っこ？バカなの？
暖かなハグ。必ず助ける。無事で。優しさ。思いやり。約束。いい奴。ケツイ。
＊反吐が出るね！
2023-04-02 06:28:56 +0000