かつて人を喰う大蛇がとある村を襲って暴れ、たまりかねた村人たちが霊的能力を持った一族に対処を頼み込み、一族の中でも飛びぬけて強い力と巨躯を持っていた一人の巫女が大蛇退治に派遣されることとなった。携えた青銅の鉾を以て見事大蛇を討ち倒した巫女は、大蛇の御魂を取り込んで『神なる上位者』へと昇華し、村の人々は彼女を『神蛇螺(かんだら)様』と呼んで祀った。以降、その村は良い水と米に恵まれ、豊かな里となったという。
2023-03-18 06:30:45 +0000