七人のローマ人

Legionarius

【七人のローマ人】
全十話、IRBC(ローマ帝国放送)制作のドキュメンタリー番組。
将官に兵卒、元老院階級に地方市民、社会階級も出身地も異なる七人を中心にローマ軍第XXI軍団ラパクス(捕食者)の三年を取材班が命懸けで追う。世界中からやってきた数千人の男達、恋人や妻(制度上、内縁の妻)と子、商人、医者、鍛冶職人、属州の補助兵、奴隷、絶え間なき訓練、束の間の余暇、遠征、栄光と屈辱、喜びと死、軍団に集い、戦い、去る人々の人生。特殊であると共に、世界の在り様を凝縮した普遍的な営みに視聴者は片時も目を離すことが出来ず、息を呑むだろう。
軍団、ここには帝国の“すべて”がある……
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1-2世紀のローマの常備軍はテント組8人×10個80人の百人隊6個からなる大隊9個と定員倍の第一大隊で計4,000-5,000人の軍団が30個軍団前後に同数の補助軍(市民ではない属州の兵士)という軍事力からなっていたそうですが、同時代の中国などと比べると数は結構控えめかもしれませんね。とはいえ、数十万の人間を訓練して十分な装備や食料に施設と給料を行き渡らせていたのだからその財政負担は国政を左右する要因になったでしょう。軍団の周辺にありとあらゆる社会階級や出身の男女が集まり、社会を形成し、都市を建設し、国家の基礎の一翼を担い、防衛や侵略によって国益をもたらすと同時に深刻な危機の原因となり得る、その危うさもまた非常に興味深い点です。

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2023-03-10 12:46:49 +0000