【終の病】しほ子【第2期】

すすきの
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終の病【illust/101528139
こちらの素敵な企画に新規家系(2匹目)でお邪魔いたします。
※3/5 主催様より承認いただきました。

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しほ子

所属国:夢の国レイダーヴ
年齢:21
性別:♀
種族:★ま.ほ.い.っ.ふ゜

奇病数:【5】

「お料理に関しては向き不向きもありますし、焦げ焦げの食材を増やさないためにもすぐに諦めましたの。」
「でもわたくし、あなたのことは簡単に諦めたくありません。」
「……い、言ってしまいましたわ~! どうか聞き流さないで、あわよくばこの想いを受け入れてくださいまし~!」

てれやなお嬢様。
裕福な家庭の生まれでお屋敷に頼りになる使用人がいるが、
ひとりでは何もできない自分を変えるために料理…はだめだったため
とりあえずお屋敷の近くを散歩し始めた。
とにかく惚れっぽく数秒目が合っただけで恋に落ちてしまうが、
挨拶はできても相手の名前を聞き出せたことは一度もなく、
次の日になると勝手に失恋して勝手に新たな恋に落ちている。

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23/3/13 素敵なご縁をいただきました。
お慕いしております ロサードさん【illust/105905841

あなたとの出会った日のことを忘れたことはありません。

大きくて頼り甲斐のありそうな方、でも表情はどこか無邪気に感じて、黄金色の瞳なんて……黄金色?わたくしとお揃いだなんて…!
ああ、これを運命と言わずしてなんというのでしょう。
不意にあなたもわたくしの方を見ていることに気づいてわたくしは、わたくしは、……ダメですわ!これ以上見つめていたら顔から火が出てしまいます!
今日のお出かけは止めにして頬を冷やさなくては…!
お屋敷に引き返して慌てて自室のベッドに飛び込んで、そこでわたくしはいつも通り…あなたのお名前を聞き忘れたことに気づいたのです。

「おなまえ…お名前は何というのかしら。あなたはどんなお声をしてらっしゃるの?…また会えるかしら。」

「ロサードさま……ロサードさまとおっしゃるのね。薔薇色だなんて美しいお名前…。」
「あ、も、申し訳ありませんわ!わたくしその、あなたともう一度お会いしてお話しできるなんて思っておらず…。…ロサードさま、もし、もしよろしければ、その……お出かけ!一緒にお出かけしませんこと?」

「ロサードさま、お慕いしております。突然こんなことを言われても戸惑ってしまわれますわね。でもどうしてもお伝えしたくて…あなたが旅人であるのなら次またお会いできる日がいつかはわからないでしょう?」
「…え、しばらくはこの国に滞在なさるんですの?でしたらわたくしのお屋敷にいらっしゃいませんこと?ロサードさまと少しでも長く一緒にいたいのです…や、やだわたくしったら!こんな大胆な…!」
「ロサードさまはお料理がお好きなんですわよね。使用人たちの作ったものが口に合えばいいんですけれど…。わたくし?わたくしがお料理をすると食材が見る影もなく焦げ焦げになってしまって……あなたに手料理を振る舞いたいという気持ちはありますが、それ以上に迷惑はかけたくありませんの。」

「…ロサードさま、難しく考える必要はありませんわ。わたくしはあなたのことをお慕いしていて、あなたはわからないなりに応えようとしてくださってる。それだけでわたくしは本当に、本当に幸せなんですの。もちろんわがままになってもいいと言ってくださるのなら、わたくしと結婚を前提にお付き合いを……ふふ、お返事はまた今度で構いませんわ。」
「ですが…そうですわね。例えばそのひとのことを想うと心があたたかくなったり。もっと一緒にいたい、一緒に幸せになりたい、…そんな気持ちがどんどん溢れて夜も眠れなくなってしまう。それがきっと恋なんですの。わたくしの経験談ですわ。」

ロサードさまがいてくださる、それだけでわたくしの世界は明るく照らされて、キラキラと輝いて見えますの。
今までも誰かを好きになったことはありますがそのすべては叶うことなく…きっとあなたに出会うための試練だったんですわ。
それにあなたがまた誰かを助ける旅へ戻られても、また会いにいくと言ってくださったから。
誰かの帰りを、愛しいあなたを待つ日々は寂しいけれど同時に楽しみでもありましたの。
次はどんなお話とお土産を持ち帰ってくださるのかしら。
わたくしもあなたのために少しでもできることを増やしたい。
お料理…わたくしには無理だと諦めていたけれど、ロサードさまが絶対上手になれるとおっしゃってくださったから…。

「お帰りなさい、ロサードさま…まあ!ロサードさまのお料理、久々ですわね。とても楽しみですわ!早速使用人に頼んで合うお茶を……いえ、わたくしが淹れてみせますわ…!」
「ロサードさまの腕にはまだまだ及びませんが、今回のお茶はなんとか飲めるものになりましたわ…!ふふ、ロサードさまがいない間、わたくしもがんばりましたの!」
「旅先で見つけた綺麗な場所……わたくし生まれてからずっとこの国を出たことがありませんの。お恥ずかしながらお屋敷の外へ出かけるようになったのも実は最近のことで…。でもわたくし、行ってみたいですわ。その時はロサードさまも…一緒に来てくださる?」

「……ロサードさま。わたくし、とても幸せですわ。今まで生きてきた中で一番……だって、ずっと同じ気持ちだったんですもの。ロサードさまといると楽しい、ずっと一緒にいたい。わたくしがあなたをお護りできるかはわかりませんが…あなたの帰る場所になりたい。」
「ロサードさま、お慕いしております。ずっと、ずっと……ですからあなたの申し出、もちろんお受けいたしますわ。わたくしの運命のひと。」

あなたのことを諦めないでよかった。
わたくしは、わたくしたちは今こんなにも幸せなのだから。
……そういえばロサードさま、わたくし旅をするのはこれが初めてなんですけれどこれってもしかして、いえもしかしなくても新婚旅行……ではありませんこと!?

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ロサードさま…ロサードさま、謝らないで。
あなたは悪くない、誰も悪くないんですの。
だからどうか、どうか……、
……いえ、今のわたくしにできることは無理な願いをロサードさまに押し付けて不安にさせることではないはず。
わたくしはこの屋敷の主として、必ずそう美さんとマゼンタさんを護ってみせます。
いつかまたあなたに出会えた時、たくさんお話ができるように精一杯生きてみせます。
だから今だけは、寂しいと、いかないでと泣きついてしまいたくなるこの気持ちは隠し通さなくてはなりませんの。

「ロサードさま、わたくしはずっと、ずっとあなたをお慕いしております…。」

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2023-03-04 13:16:13 +0000