ビクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」は、とても長い小説です。その長さの秘密というのは、登場人物のバックストーリーを全部書くからなんです。例えば、ジャンバルジャンが教会から燭台を盗むのですけど、その教会の神父さんの物語が100ページぐらいある。短編小説になるぐらい。でも、その神父さんが、ジャンバルジャンが捕まった時、「この燭台は、差し上げたのです!」と警察に証言するシーンがすごく感動的になる。物語のラストで、ジャンバルジャンはコゼットの彼氏を救出して、パリの下水道を歩くのですが、この下水道についてもものすごく長い歴史が語られている。だから、逃亡シーンの迫力が増す。そんな風に若い人に説明したら、「ワンピースもそうなんですよ!」って教えてくれました。
The reason why Hugo's "Les Miserables" is such a long story is that he wrote all backstories of main characters. That makes the drama which those characters make so persuasive.
2023-03-02 23:17:24 +0000