●今回もウソ電を「もののついで」にやってみました。元ネタは1984年にダイアクロントレインロボで特別限定車両と銘打って販売された、自称・クハ111型急行電車(横須賀線色電車)「ミラクルライナー」です。…はたしてどこがミラクルなんでしょうか。金型と成型色の都合での制約も多かった玩具であったとは思います。旧トレインロボ/G1製品の造形はKATOのN製品153系の劣化コピーなんで…。
●153系をはじめとする急行型の車体を横須賀色に塗るというネタはこれもウソ電ではお馴染みのものなんですが、前面を113系塗りにするという発想は皆無ではありませんが余り例を見ませんねぇ。なんか塗ってみて個人的なイメージとしては横須賀線より70年代~80年代前半あたりの飯田・身延線あたりで走っていそうだと思いました。すげーローカルなテイスト。前面の斜め塗り分けが62系(1940~50年代の古物電車72系の車体だけを載せ替えた奴)にも近いイメージですね。クーラーだけ雰囲気が違うのは前のクハ481-300からまるまる転用しているから…なんか全然ミラクルな印象はなくて、すげー土着なテイストが強くなりましたね。あ、床下水タンクの位置は、MPGスイケンのプレビュー画像が実車で多数派の公式側装備なんでそうしてあります。いまさら45年以上前初回発売のKATO製品まんまというわけにはいかなかったんでしょうね。よっぽど実車は原形の位置は使いにくかったんでしょうか。
●2枚目は当時品玩具の塗り分けにもっと近づけたもの。クリームが広すぎてなんか落ち着きませんねぇ。なんかさらにダサくなった気も。実車の111系時代初期に窓クリームの幅が広すぎて短期間で塗装変更(クリームの幅を狭くした)した理由が理解できる気もしますね。
●この塗り分けは他所でもないのか?といえば大手も大手のプラレールでも比較的近年に「横須賀線」として急行型車体のリペイントで発売されておりまして、古い金型ゆえのとってもゆるーい製品です。発想的にはほぼ同レベルではないかと。一方ダイカスケールでは113系の車体で「修学旅行塗り」「交直流急行塗り」なんかも出してましたねー。ビバレトロ鉄道玩具。
●3枚目はトレインロボとほぼ同時期(もっと前から?)に発売されていた懐かしのプラレール「東海型急行」の塗り分けです。(面倒なのでヘッドマークはつけていません)一時期は455・475系相当のローズピンク塗りもあったみたいですね。色だけ変えて「踊り子」「リレー号」「阪急電車」というキワモノもあるみたいですが。(急行型の金型自体は最近まで使われていたんでご存知の方も多いかと)…機会があればやるかもしれんねー。
●繰り返すけど、シルバーライナーとクリスタルライナーは無理がありすぎるのでやらんぞ?今後プラレールネタはやるかもしれんけど。急行型の線画は色々転用が効くんだ…。
●MPGトレインボットは本物の16番と比べると頑丈だからガシガシ作画の参考にできるのがいいなあ。変形さえさせなければすごくよく出来た鉄道玩具ですからねー。それではそんなとこで。
2023-03-02 22:08:26 +0000