こちらの企画【illust/101528139】に新規家系で参加させていただきます。
※主催者様より承認いただきました!(2/18)
※奇病によりロスト致しました。(3/31)
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名前:タルト
所属:水の国 奇病数【2】
性別:♂
年齢:17
種族:万多伊ン
一人称:俺
二人称:あなた、(呼び捨て)
水の国に住む万多伊ン。
ようきで人懐っこい性格。基本誰に
対しても明るく接するが、「翼」に
対してトラウマを抱えているためか、
ひ|こ|うタイプ、とりわけ翼を持つ
poケmoン相手とは交流を避けている
ようだ。
元はフィルーミルでピ|ジ|ョ|ッ|トの
父と暮らしていたが、父が奇病の
影響で亡くなったため、オーフィの
母親のもとに移り住んだ。
つまり両親が異国婚だったため、
今も差別を受けてはいるがあまり
気にしていない。
運命の噂は信じていて、いつか運命と
出会えたらいいな、とは思っているが
自分から探すことには積極的でない
様子。
・父は奇病に侵されていたものの、元が疑い深い性格だったためそこまで重く見ず、それに症状は浅いとされていた。が、ある日母に会いに行こうとして飛び立ったとき「翼がぼろぼろ崩れ落ちて」そのまま落下死した、ということが眼前で起こったため、それがトラウマになっている。
・陸地のそばの海で、タ|マ|ン|タの母と暮らしている。
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「はじめましてこんにちは。俺、タルトって言います。美味しそうですよね!」
「ズバリ、〈恋〉って何なんでしょうね?…いや、深い意味とかはなくて、純粋に。」
「俺、翼ってものが怖いんです。笑わせますよね。自分にも翼があるっていうのに…」
「ああ、あなたが俺の運命であれば、これ以上に嬉しいことはありません」
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☆素敵なご縁に巡り会えました!(3/16)
花の国所属:リリアムさん【illust/105467709】
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——父の墓参りへ行こう、そう思い立ったのはある日の夕暮れです。無性に焦るような根拠のない気持ちに背中を押され、翌日には花の国を訪れていました。
花でいっぱいの墓場に立ちます。辛い記憶が蘇り、俺の心に影が差します。
父の墓標に手を合わせ、ゆっくりと帰路に就いていた時です。突然どっと雨が降り出し、どこかでごろごろと雷が鳴りました。
みlずタlイプなのに雨すら予測できないのかと少し自嘲気味になりながら、慌てて近くの薬屋に駆け込みます。中に佇んでいたのは、黒と紫の美しい毛並みに白いリボンが映える、一匹の可憐なブlラッlキー。
これが、彼女との出逢いでした。
「本当ですよ。朝はよく晴れてたのに……いいんですか?それじゃあ、お言葉に甘えさせてもらいますね」
初対面とは思えないほどに話が弾みます。どうやら彼女も親が異国婚だったらしく、その珍しい毛色はそれ由来のもののようでした。今まで差別の目しか向けられてこなかったからかもしれませんが、久しぶりに他のpoケmoンとの会話が楽しいと思えました。ああ、彼女といつまでも話していたい。
きっとこの時から、あなたのことが好きになっていたのでしょう。
暫くして雨が止み、後ろ髪を引かれる思いで水の国へと戻ります。その日は、いつになっても彼女のことばかりが思い出され、なかなか寝付けませんでした。
翌日も何だか胸にもやもやとしたものが広がり、仕事も勉強も全く手につかなくて。明くる日、いつの間にやら花の国の土を踏んでいました。墓参りではなく、彼女に会いに行くために。
……もしかしたらもうこの頃には、『会いに行く』じゃなくて『逢いに行く』だったのかも、なんて。
「こんにちは。はは、来てしまいました。……ねえ、俺にまた話を聞かせてくれませんか?もっとあなたのことが知りたいんです」
彼女とは、数日に一度会う仲になりました。それからの俺の毎日は、今までのどんな時よりも輝いていました。差別の視線も陰口も、もう何も気になりません。理由は一つ、また彼女に逢えるから。
それと同時に、俺が彼女に抱いていた特別な思いも、大きくなっていったに違いありません。
ある日俺は気がつきました。『翼』が恐ろしくなくなっている、と。
奇病に身を蝕まれ、俺の心に大きな爪痕を残していった父の記憶。それが、薄れていっている。
それに気づいた俺は、大急ぎで彼女の薬屋に向かいました。もう見慣れてしまった花でいっぱいの扉を開ければ、そこには俺が訪れたことに気づいて満面の笑みを浮かべる彼女。
その顔を見ると何だか体の力が抜けて、俺はへなへなと座り込みました。
ああ、あなたには敵わないよ。一匹のpoケmoンの人生を変えるほどの記憶を、その笑顔だけでいとも簡単に塗り替えてしまうんだから。
「リリアムさん…いや、リル。俺、やっと気がついたんです…ずっとあなたが好きだったってことに。……俺だけの、運命になってはくれませんか?」
海を、空を、大地を、あなたを背に乗せて。
ねえ、リル。
世界とは、なんて美しいものなんでしょう!
思い返せば、確かにおかしくはありました。種族的にそlらをとlぶなんてできないはずなのに、あれだけ高くまで飛ぶことができるなんて。
また少し、少しと俺の体が蝕まれていきます。父もこんな苦しみを味わって逝ったのでしょうか。
けれど俺は違う。俺は、愛するリルが隣にいるから。彼女さえいれば、痛みも苦しさもあってないようなものです。
寂しげな笑みを浮かべる彼女の手に、そっと自分の手を重ねます。
大丈夫。ただ、あなたより一足早く、空へと飛び立つだけだから。そう言って安心させてあげたいのに、口は音のない声を紡ぐだけ。
でも、聡明なあなたなら分かりますよね?
あなたがいたから、あなたと出逢えたから俺は、こんな幸せな気持ちで飛び立てるんですよ。
だからさ、リル。
——ありがとう。ずっと、愛してるよ。
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2023-02-17 03:49:20 +0000