【終の病】クアリ【第2期】

こぽ
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前期から続けてこちらの企画に参加させていただきます。【illust/101528139

*2/17 運営様より承認をいただきました!

⚪︎名前:クアリ
⚪︎種族:Nami イルカ(うまれかわり)
⚪︎年齢:19
⚪︎性別:♂
⚪︎所属:水の国
⚪︎奇病数:【1】

水の国にある少し古く小さな飲食店を経営している青年。
おちついた性格で口調も穏やかだが、その目は本心を見透かされているような気分になるらしい。
かなりのお人好しで、赤字ギリギリなのにサービスしてしまうなど自分を犠牲にしてでも行動してしまうため、よく周りに心配されている。
誰にでも平等に優しいが、その反面1匹を対象とする恋愛はかなり不器用。
これらの性格は昔、どこかで大切なポケと約束した「みんなを笑顔にする」という願いが暴走しているためであるが、本人も気づいていない…
仕事中に歌っている鼻歌や店内に飾ってある風景の写真は懐かしい気持ちになって、不思議と気分が落ち着くのだとか。
世界を旅している妹がいる。とても心配だが、キラキラしながら出かけていく妹を無理に引き留めることはできず、ただ帰る場所を用意してあげるようにしている。

『いらっしゃい。いつものでいいかな?』
『何か悩みがあるんじゃない?これサービスするから話してほしいな』
『家まで送るよ。理由?もっと君と居たいから…かも』
『何度もリニューアルしようとは考えてるんだけど、どうしてもできないんだ。大切な何かを壊してしまう気がしてさ』

ー死の祝福を受けたため、クアリはロストとなりますー

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◎大事な妹
マリリちゃん【illust/105512962
『おかえり。今回はどんな旅だったの?好きなもの作るから色々教えてよ』
『マリリの歌はいつ聴いてもいいなぁ。たまにはデュエットでもする?…なんてね』


◎どこか遠い記憶
サフィア【illust/104177081
パートナー:ミミさん【illust/104669162

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☆3/17 素敵なご縁をいただきました!
シオリさん【illust/105707140

あの日のことは今でも覚えてる。
買い出しを終えて、路地裏に入りお店に戻っている時に気になる炎がチラり。
見てみると不思議な色のヒノ.アラシがいた。

(確か前に、お客さんが月の国から来てるドジっ子な商人がいるって言ってたっけ? そんな方がここにいるってことは…)

答えが出る前に体が動いていた。

『こんばんは。何かお困りですか?僕はクアリ。近くで喫茶店を経営してるんです。』

話を聞くと今夜泊まる場所がなくて困ってる様子だったから、お店を宿として貸してあげることにした。もちろん無償で。

それから僕らは度々会うようになった。ある時はお客さんとして、別の時は町中で困っているのを見かけて。
最初は僕の方が助けることが多かったけど、親切心が暴走している時には何度もシオリさんに助けられたし、いつの間にか僕も支えて貰っていた。

そんな日常が続くうちに彼女と過ごす時間がどんどん居心地良くなって、ギリギリまで一緒にいたいって思うようになった。…だから思い切ってお願いしてみた。

『シオリさん。よかったら、家まで送ってもいいですか?シオリさんが他国について楽しそうに話すのを聞いていたら実際に見てみたくなって…ね?』

自分でもどうしてそんな誘いをしたのかその時は分からなかったけど、シオリさんは嬉しそうに許してくれた。

水の国と月の国の間にある海。初めて渡るはずのなのにすごく懐かしい感じがする。そんなことを考えているとふと浮かんだ不思議な歌。
広い海に静かな歌声が響き渡る。シオリさんだけに送る秘密の音楽会。あの日のことは僕の中で2番目に大切な思い出となった。

しばらくして、シオリさんが僕のために灯りを作りたいと話してくれた。
いつもなら自分のために時間を使って欲しくないからと断っていただろうけど、やる気に満ちた彼女を見たら断れなかった。それに僕自身シオリさんから何かを貰えることにワクワクしていた。

お店に顔を出す度に、色んな表情で進捗を教えてくれる姿に僕も嬉しくなって毎日が幸せいっぱいだった。
今思えば誰かのために苦手なことでも向かっていく姿にいつの間にか惹かれていってたのだろうな。

でも、ある時からシオリさんが来なくなった。最初は仕事が忙しいのだろうと気にしてなかったけど、だんだん不安になって仕事中にボーっとすることが増えてしまっていた。

(シオリさん、大丈夫かな…何してるんだろ。心配だなぁ  …?なんでこんなに彼女のことを考えているんだろ?だってシオリさんは大切な友達で…でも側にいて欲しくて… あれ…?それってつまり…)
その日は眠れなかった。

それから数日後、お店に入って来たポケを見て一瞬動きが止まった。

『いらっしゃ…えっ?シオリ…さん?』

そこには1匹のマグ.マラシが立っていた。
でも僕にはそれが彼女だとすぐに分かった。
完成した灯りを差し出しながら自分の気持ちを打ち明け、抱きついてくる彼女。
その言葉をしっかり受け止めて僕も口を開く。

『シオリさん。ありがとう。この灯りもその言葉もとても嬉しいです。僕も君と会えなかった数日間ずっと君のことを考えていました。今何してるのかな、どこかで困っていないかなって。でも、何より君に会いたかった。だから僕も君に側にいてほしい。どんな姿でも僕は君のことがこの世界で一番大好きです』

それからしばらくして、彼女とうちで一緒に住むことになった。それなら僕も決断しなきゃいけないよね。

『あっシオリさん。どうですか?これから君と一緒に住むし、お店を少し改築したんです。耐火性も強くなったからいつ噴火しても大丈夫ですよ。 え?いいのかって?もちろん。過去を大事にするのもいいけど、今は君と歩むのが一番ですから』

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意識が朦朧とする…きっとその時が迫ってるんだ。今とても君に迷惑かけちゃってるなぁ…ごめんね。
でもなんだろ、この感じ…
あ…そっか。僕は前にも……
でも今度は君が無事でよかった…

『シオリさん。昔は僕が乗せる側だったのにすっかり逆になりましたね。ふふっ…でもシオリさんはまだまだドジが多いから心配だなぁ…なんてね。 そんなに泣かないでください。僕は君と君の灯りに包まれながら少し眠るだけですから……またね』


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2023-02-16 14:17:09 +0000