ある村の武家に双子が生まれました。
その村は外との交流を嫌い、古い文化が残っていました。
双子は性格は似ていませんでしたが仲がとても良く辛い中支え合って生きてきました。
ですが、昔から思っていたことがありました。「最初から一人だったらよかったのに」
16の頃親が死に、守ってくれる人がいなくなりました。
そして二人は村を出ることを決めました。
村の人たちはそれを喜びましたが、力をつけ復讐されるのを恐れ
殺して谷に捨てました。
谷には恐ろしい大蜘蛛が住んでいたので蜘蛛のせいにしようとしたのです。
蜘蛛はどうやら巣作りが忙しいようであまり興味がありませんでしたが、そのまま腐ってしまっては汚いので、縫い直して、巣作りの邪魔をさせないように門番にしました。
一度死に、記憶が曖昧な彼女でしたが、何故だか不安はありませんでした。
それから、恩を返すため力をつけ、金を貯め、武器を買いました。
彼女の行く末は織り手としての道か人としての道か。
蜘蛛はどちらも許すでしょうが、それをまだ彼女は知らない
2023-02-09 16:11:42 +0000