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コンピューターグラフィックが見せてくれるもの

いろいろと、図を描いてきた。最初はただ円を描くことであった。そこに円を重ねてレコード盤にした。次の絵である。さらに、その円を円の軌道で重ね、それに、途中に四角い蛇腹を着せ、上の図になった。この蛇腹は、教科書に書いてある、円を描く他のメソッドを試しただけのことである。そして、上のように、軌道の途中に限って蛇腹を付けるために、if文とか、andとかの論理式を加えて、試したものである。こうして描いてみると、古代中世から、産業革命・近代機械工業期を経て、現代至る三段階の形が見えてくることになった。円は小さくなったが、それは何かと云えば、人間の自然性とか、自由とかが縮小したのではないかと思わせる。いや、自然が消えた、生命そのものの太さが消えたのではないかと思わせる。資本論には、かっての手工業から、工場手工業へ、そして機械工業へと移行して行くところの記述がある。その工場では分業が進んだ。英文では、division of labour で、労働の細分化がいかに始まったかを、近代家内工業(機械の役目を子供が担う。蒸気エンジン役を強いられる。)も含めて、取り上げている。そして、それによって社会の分業化の並進も取り上げている。ただ記述の詳細がなく、古代の自給自足とか協業とかから、親方・弟子のギルドとか、工場法とか、女性労働者・児童労働者とかを思い起こさせながら、文章が進展して行く。我々の現代では、非正規雇用とか、現代奴隷制とか、格差などの社会的現状の精密認識を迫っているものと感じる。工場法では児童労働者の教育問題が取り上げられており、現在の教育とは何かも問われるところとなっている。資本論の輪読で、それぞれが、様々な議論を展開させた。ウクライナとロシアとの戦争は一体何か、そこに社会的分業(社会的な細分構成)があるのか。グローバル経済で、原材料、生産工程、輸送、宣伝、販売、廃棄物処理といった地政学的な展開は、工場の細分化とどうつながっているのか、未来のAI工場の半導体構成が、未来の社会にどのように反映することになるのか。議論は尽きない。それが、資本論を読む会の楽しみでもあり、試行錯誤でもあるからだ。この絵もその過程にあった。

#コンピューターグラフィック#Industrial Revolution#分業#労働の細分化#近代機械工業#労働者#資本#社会の細分構成

2023-02-04 02:32:20 +0000